スズケン 東京の本社各部署とグループ会社をワンフロアのオフィスに移転 「機能総体」で新たな価値創出
公開日時 2025/09/25 04:47
スズケンは9月24日、東京における本社各部署及びグループ会社をワンフロアのオフィスに移転することを決定したと発表した。移転先は東京都中央区の「MSH日本橋箱崎ビル」。東京における本社各部署及びグループ会社の機能を集約することで、提携企業を含めた本部間・事業間の連携を強化し、「One Team」によるグループ一体経営を推進する。同社は、「今後もグループの総合力の結集を通じ、『機能総体』による新たな価値の創出により、健康創造事業体の実現を目指し、社会課題の解決と社会コストの低減に貢献する」としている。
今回の機能集約を通じて、ヘルスケア流通事業の製品および販路戦略と機能連携の強化、さらに中期経営計画のテーマでもある「ロジスティクス」と「デジタル」の2つの取組みをより一層加速させる。
ロジスティクスでは、▽ヘルスケア流通事業本部、▽医薬品流通に特化したロジスティクスサービスなどを提供するエス・ディ・ロジ社、▽医薬品メーカー物流及びスペシャリティ医薬品流通受託を担うエス・ディ・コラボ社――の機能連携により、スズケングループが持つ物流機能の総合提案やスマートロジスティクスを実現する。
デジタルでは、▽デジタル基盤の構築を担うデジタルソリューション統轄本部、▽約38万人の医療・介護従事者が利用する医療DX総合プラットフォーム「コラボポータル」の開発・運営を担うコラボスクエア社、▽医療介護専用コミュニケーションツール「メディカルケアステーション(MCS)」を展開するエンブレース社――の機能連携により、医療・介護従事者個々のつながりを生かした新たなサービスを創出する。
スズケンは現在、既存事業の変革と新たな成長事業の準備に両利きで取り組んでいる。このうち、新たな成長事業の準備において、スズケングループや提携企業が持つ機能を組み合わせる「機能総体」の発想のもと、医療機関・保険薬局や製薬企業に加え、医療・介護従事者、その先の患者や家族、そして地域の課題解決に貢献する新たな事業やサービスの創出を進めている。