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中外製薬 2020年通期決算 前年比14.7%増の7869億円 海外売上高48.2%増で業績牽引

公開日時 2021/02/05 04:50
中外製薬は2月4日、2020年通期(1-12月)決算について、売上高が前年比14.7%増の7869億円、Core営業利益36.9%増の3079億円の大幅増収増益だったと公表した。4期連続で過去最高の売上高、営業利益を達成した。2020年度薬価改定や新型コロナの感染拡大の影響で、国内売上高は6.5%の減収となったが、海外売上高は成長ドライバーに位置付ける血友病治療薬・ヘムライブラや、新型コロナ治療薬として期待されるアクテムラが牽引し、48.2%増と大きく伸長。ヘムライブラのロイヤルティ収入も加わり、業績を押し上げた。

同社の国内売上高は、前年比6.5%減の4091億円。新型コロナの影響で、新薬や適応拡大した製品の市場浸透の遅れが響いた。成長ドライバーに位置付ける血友病治療薬・ヘムライブラは341億円売上げたが、計画には届かなかった。オンコロジー領域のテセントリクも計画には到達しなかった。ただ、テセントリクは昨年9月に肝細胞がんの追加適応を取得しており、今後の成長を見込む。

海外売上高は、48.2%増の2242億円。新型コロナ肺炎治療薬として期待されるアクテムラについては臨床試験用も含め、ロシュへの輸出が増加し、想定を大きく上回る前年比48.0%増の1344億円となった。ヘムライブラもロシュ向けの輸出がスタート。新型コロナの影響による市場浸透の遅れで、ロイヤルティ収入が計画より下振れしたものの、ロイヤルティ収入およびその他の営業収入(ROOI)は57.9%増の1536億円で着地した。

◎中分子の臨床第1相試験2021年に開始へ 計画通り進捗

2021年には、同社が注力する中分子プロジェクトの臨床第1相試験開始に向けて計画通り進捗していることも報告された。次世代抗体スイッチ抗体(STA551)の臨床第1相試験も開始するとした。創薬力を強みとする同社だが、さらなる成長に向けて注力する姿勢も見せた。


【連結業績(前年同期比) 21年予想】(IFRS)

売上高 7869億4600万円(14.7%増) 8000億円(1.7%増)
営業利益 3012億3000万円(43.0%増) 3200億円(3.9%増)
※21年業績予想の営業利益はCore

【主要製品の国内売上(前年同期実績) 21年予想、億円】

オンコロジー領域   2323(2409)2267
アバスチン   815(956)605
テセントリク 375(206)492
パージェタ  335(307) 318
アレセンサ 260(230)270
ハーセプチン 159(267)109
カドサイラ 102(90)133
リツキサン 72(119)52
ガザイバ 46(36)57
ゼローダ 36(80) 27
ロズリートレク 4(―)9
Foundation Medicine 28(4)72
その他 91(113)123

プライマリー領域 1768(1966)1670
ヘムライブラ 341(252) 517
アクテムラ 393(418)385
エディロール 278(367)173
ミルセラ 175(222) 117
ボンビバ 89(97)85
セルセプト 91(93) 83
オキサロール 64(69) 55
エンスプリング 13(―)40
タミフル (通常) 8(74) 8
タミフル(行政備蓄等) 37(32) 12
その他  279(343) 196

ロイヤルティ及びその他の営業収入 1536(973) 1690
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