中外製薬 「CDP2025」気候変動・水セキュリティで最高評価 あすか製薬はフォレスト分野で初スコア
公開日時 2025/12/19 04:50
中外製薬とあすか製薬は12月17日、企業の環境情報開示を評価する国際的枠組み「CDP2025」で、それぞれの取り組みが評価されたことを発表した。CDPは、企業や自治体などの環境への取り組みを8段階で評価するもので、投資判断の指標としても活用されている。中外製薬は、「気候変動」と「水セキュリティ」分野で最高評価のAリスト選定で、両分野でのダブルAリスト選定は3回目。あすか製薬は、気候変動でB、水セキュリティでB-、「フォレスト」分野でCスコアを取得し、フォレスト分野では今回が初の評価となった。
◎中外製薬 ロシュ社や外部パートナーとの連携で「世界のロールモデル」を目指す
中外製薬は、気候変動分野で4年連続、水セキュリティ分野で3回目のAリスト選定となった。同社は、地球環境保全を全ての事業活動を支える重要な基盤と位置づけ、世界的な環境コンセンサスを踏まえた中期環境目標2030を掲げている。ロシュ社や外部パートナーとの連携による地球環境保全活動や能動的な情報開示を通じ、環境問題解決をリードする「世界のロールモデル」を目指すとしている。同社は、「今後も社会と共に持続的成長をかなえるべく、事業活動のあらゆる場面で環境対策を追求していく」とコメントした。
◎あすか製薬 「今後もさらなる脱炭素化をはじめとした持続可能性を追求したい」
あすか製薬は、2年連続の気候変動B、水セキュリティB-の評価を受け、フォレスト分野は初のスコア取得となった。同社は、中期経営計画2025で「スペシャリティファーマを基盤とするトータルヘルスケアカンパニー」の実現を掲げ、気候変動問題を事業に影響をもたらす経営課題の一つとして対策に取り組んでいる。同社は、「今回の評価は、当社グループの気候変動への取り組みが社会の期待に一定程度応えた結果として受け止めており、今後も、さらなる脱炭素化をはじめとした持続可能性を追求していく」としている。