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スズケン 受託製造大手の武州製薬と業務提携 国内市場への新規参入企業を総合支援

公開日時 2021/04/20 04:50
スズケンは4月19日、日本市場に新規参入を目指す製薬企業の製品上市を総合支援するプラットフォームを構築するため、受託製造大手の武州製薬と業務提携契約を締結したと発表した。スズケングループは医薬品の国際輸送から国内の流通ネットワークを保有。武州は20年以上にわたり国内で医薬品受託製造事業を展開し、世界各国のGMP認証を所有している。両社の機能を融合することで、日本市場に新規参入を目指す製薬企業にワンストップでのサービスを提供する。

スズケン広報によると、スズケングループによるスペシャリティ医薬品の1社流通(卸流通)の受託実績は24社40品目となる。業界最多とみられる。このうち、メーカー物流から卸流通までの1社流通の受託実績は7社10品目で、例えば4月2日に発表された米インサイト社の胆道がん治療薬ペマジール錠の流通受託がこれにあたる(記事はこちら)。今回、武州と業務提携することで、製造部分からの受託ビジネスを展開することが可能となる。

業務提携により、両社は主に3点に取り組む。スズケンが2024年3月の稼働を予定している「首都圏物流センター(埼玉県草加市)」内に、武州が製造業務受託できるエリアを設置する。これにより両社が協働して、スペシャリティ医薬品のMAH(医薬品製造販売業者)コンサルティングをはじめ、輸入、検査、製造、保管(メーカー物流)、卸流通、PMS、患者サポートまでをワンストップで受託することが可能になる。この製造業務受託エリアとメーカー物流エリアを併設した複合型物流センターは業界初となる。

また、スズケン連結子会社の中央運輸の加須医薬品共同物流センターに新設した443坪の保冷エリアを活用し、武州が得意とする検査、表示、包装といった二次包装を中心とした受託製造をできるようにする。さらに、スズケングループ各社と武州は情報連携、機能開発、人材交流を実施するとともに、米国で、日本市場への新規参入を計画しているスペシャリティ企業への共同提案営業を始める。

近年、スペシャリティ医薬品をもって日本市場に新規参入を目指す製薬企業が増加しつつある。スズケンによると、これらの製薬企業は製造工場や物流センター、流通ネットワークなどのアセットを持たず、最小限のリソースで日本市場に新規参入を目指すケースが多い。また、製造・メーカー物流・医薬品卸などの委託パートナーの選定を短時間で実施する製薬企業が多数を占めるという。
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