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がん10年生存率 肝がんや乳がんで5年経過後に生存率低下も 国がん大規模調査

公開日時 2021/04/28 04:49
国立がん研究センターは4月27日、2008年にがんと診断された患者の10年後の生存率が59.4%だったと発表した。肝臓がんや乳がんでは、5年経過後に生存率が低下していることもわかった。全国240病院の約24万人が対象で、10年生存率では最も大規模な調査となる。同センターは「一つの治癒の目安として5年生存率が用いられることが多かったが、5年経過後に生存率が低下したがんもあり、より長期的な経過観察の必要性が示された」としている。

調査は、全国240施設の患者計23万7892人を対象に、がん以外で亡くなる影響を除いて生存率を算出した。部位別にみると、5年経過後の生存率が低下していたのは肝臓がんで、ステージ1では5年経過後は59.3%だが、10年経過後には33.4%に低下していた。ステージ2でも40.7%から18.9%に低下した。また乳がんは、ステージ3では5年経過後に80.6%だが、10年経過後は68.3%となり、ステージ4では34.4%から16.0%に低下していた。

全体の生存率では、前立腺がんが最も高い98.7%。乳がん87.5%、子宮内膜がん83.0%、子宮頸がん70.7%、大腸がん67.2%、胃がん66.0%—と続く。一方最も低かったのは膵臓がんで6.5%。小細胞肺がん9.1%、肝内胆管がん10.9%も低かった。

同センターは、「今回の調査は、過去に治療を受けた患者のデータを集計したもの。日々治療技術が進んでいることを踏まえてみてほしい」とコメントしている。データは、国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス がん登録・統計」統計ページで公開している。



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