HIF-PH阻害薬ダーブロック 処方増意向は9割弱…
長期内服の安全性示せれば、第一選択薬となる日も近い?
公開日時 2021/06/01 00:00
慢性腎臓病(CKD)で比較的早い段階から発症する腎性貧血は、心不全の独立した増悪因子であり、また貧血が強いほど末期腎不全になる確率が高いといわれている。したがって、生命予後の改善はもとより、CKDの進行を抑制していくうえでも、早期からの治療が重要となる。腎性貧血の治療は、赤血球造血刺激因子製剤(ESA)の注射薬が中心だったが、鉄欠乏状態や慢性感染症など様々な要因でESA抵抗性貧血を招いたり、注射薬であることから医療機関や患者の負担が少なくなかった。そうした中、腎性貧血の新たな治療薬として登場したのが、経口薬のHIF-PH(低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素)阻害薬である。2019年11月に上市されたエベレンゾ錠(一般名:ロキサデュスタット)を皮切りに、現在5剤のHIF-PH阻害薬が臨床使用さ...