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中外製薬 クライオ電子顕微鏡を創薬研究に導入 中分子医薬品の創薬加速

公開日時 2021/06/02 04:49
中外製薬は5月31日、創薬研究にクライオ電子顕微鏡装置を導入すると発表した。標的タンパク質と結合した新薬候補化合物分子を立体構造解析するのが目的で、創薬の成功確率を上昇させるとともに、研究開発のスピード向上を目指す。特に、従来のX線結晶構造解析法では化合物デザインの精緻化が難しかった中分子医薬品への活用で創薬が加速することに期待をよせる。クライオ電子顕微鏡は国内で共同利用などがされているが、国内の製薬企業として導入するのは初めて。

クライオ電子顕微鏡は、結晶化のプロセスを必要としないことから、解析を大幅に効率化するとともに、広い対象への立体構造解析を実現する。同社の注力する、中分子医薬品では、標的タンパク質の結晶化が難しいものが多く、化合物デザインの精緻化における課題となっていた。クライオ電子顕微鏡の導入で、同社が重視する、“立体構造に基づく化合物デザイン(Structure Based Drug Design)”が強化され、化合物デザインの成功確率向上が期待されるとしている。

装置は、サーモフィッシャーサイエンティフィック社より導入され、中外製薬の鎌倉研究所で、中分子医薬品を含むさまざまな新薬候補化合物の立体構造解析に使用する。同社は中分子医薬品をはじめ、低分子や抗体など幅広い創薬研究の開発を目指す考え。

奥田修代表取締役社長CEOは、「クライオ電子顕微鏡法の導入は、中外製薬の創薬プロセスに大きな変革をもたらす。Structure Based Drug Designの質とスピードがさらに強化され、第3のモダリティとして確立を目指す中分子医薬品の創薬も加速する」とコメントしている。


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