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風邪をひいた人 21年に大きく減少 コロナ前の36%に 新型コロナの予防対策が要因か

公開日時 2021/07/29 04:50
この1年間に風邪を引いた人が大きく減少したことがわかった。市場調査会社のインテージヘルスケア社が2021年春に一般男女を対象に実施した意識調査で、この1年間に風邪を引いた人(=風邪の経験率)は16.4%となり、コロナ前の19年の45.5%を大きく下回った。19年の風邪の経験率を100%とした場合、21年は36%にとどまった。同社は、新型コロナの予防対策としてマスクの着用、手洗い、手指の消毒、うがいなどの習慣が定着したことが要因と分析している。

16~79歳の風邪の経験率の年次推移をみると、21年16.4%、20年35.3%、19年45.5%、18年46.9%――となった。コロナ後に風邪をひく人が減ったことがわかる。

風邪の経験率は例年、男性の30、40歳代、女性の20、30歳代で高い傾向がみられていた。19年と21年の風邪の経験率を性年代別に比較すると、男性40歳代で19年の57.2%が21年に21.1%に、女性30歳代で同65.7%が27.6%にひときわ大きく減少していた。

風邪の関連症状である「せき・たん」、「のどの痛み」、「悪寒・発熱」などの経験率も減少した。「せき・たん」は19年の36.4%が21年に17.9%に、「のどの痛み」は同39.3%が21.4%に、「悪寒・発熱」は同26.4%が9.6%に減った。風邪をひく人が減ったため市販薬販売にも影響。20年度の総合感冒薬の売上げは前年度比64.5%減(金額ベースで363億円減)、鎮咳去痰剤は同 67.1%減だった。

同社は、生活者の健康状態・健康意識、市販薬の使用実態を捉え、市販薬と生活者との関わりに関する経年データを整備することを目的に、一般生活者2000人超を対象に「生活健康基礎調査」を実施している。21年調査で31回目となった。21年調査の有効サンプル数は16~79歳の男女計2563サンプル。サンプル抽出はインテージ社が保有する郵送調査モニターを対象に、国勢調査による人口構成比に合わせて割当抽出した。調査地域は京浜・京阪神。調査方法は郵送調査。調査時期は21年4月9日~5月12日。
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