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中外製薬 リキッドバイオプシー「FoundationOne Liquid CDx がんゲノムプロファイル」を発売

公開日時 2021/08/03 04:50
中外製薬は8月2日、血液検体を用いるがん遺伝子パネル検査「FoundationOne Liquid CDx がんゲノムプロファイル」を発売した。固形がん患者を対象に包括的なゲノムプロファイリングを提供するリキッドバイオプシー検査で、複数の分子標的治療薬に対するコンパニオン診断の機能もあわせて有するのが特徴。臨床検査事業を展開するエスアールエルによる検査の受託も同日、開始された。

同製品は次世代シークエンサーを用いた血液検体による包括的ながん関連遺伝子解析システム。固形がんの患者を対象とし、血液中の循環腫瘍DNA(ctDNA)を用いることで、324のがん関連遺伝子を解析する。がんゲノムプロファイリング機能と併せ、厚生労働省より承認されている複数の分子標的治療薬のコンパニオン診断機能もあり、結果を一つのレポートとして提供する。

コンパニオン診断機能として現時点で承認されているのは、▽非小細胞肺がん:活性型EGFR遺伝子変異(アファチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、オシメルチニブ)、EGFRエクソン20 T790M変異(オシメルチニブ)、ALK融合遺伝子(アレクチニブ、クリゾチニブ、セリチニブ)、ROS1融合遺伝子(エヌトレクチニブ)、▽固形がん:NTRK1/2/3融合遺伝子(エヌトレクチニブ)、▽前立腺がん:BRCA1/2遺伝子変異(オラパリブ)―。なお、同製品は、米国・ケンブリッジに拠点を置くファウンデーションメディシン社(FMI)が開発した。

国内では3月22日に承認を取得し、8月1日から保険償還が開始されていた。
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