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自民党・創薬力強化PT 「医薬品産業ビジョン2021(案)」めぐり議論 政府に司令塔機能求める

公開日時 2021/08/05 04:53
自民党の社会保障制度調査会「創薬力の強化育成に関するプロジェクトチーム(PT)」(橋本岳座長)は8月4日、厚労省が策定を進める「医薬品産業ビジョン2021(案)」について議論した。出席議員からは、各論の課題解決策が先行し、産業全体のビジョンが示されていないのではないか、との意見が複数あがり、明確で骨太なビジョンを策定することを改めて求めた。ワクチンだけでなく医薬品全体の司令塔機能を政府に求める声もあがった。医薬品産業ビジョン2021は、自民党PTや、8月末にも予定する官民対話での議論を踏まえ、成案化し、公表する見通し。

医薬品産業ビジョン2021案では、革新的創薬、後発医薬品、医薬品流通に焦点を当て、経済安全保障の視点を加えて産業政策を展開することを明記した(本誌既報、関連記事)。自民党創薬力強化PTではこれに先立ち、ビジョンへの提言を取りまとめており、革新的創薬に向けた医薬品産業エコシステムの構築などの重要性を強調している。なかでも、医薬品政策の司令塔の抜本を強化するために、産業政策と医薬安全保障政策を統合的に立案・実行する戦略立案司令塔機能を設置すべきと提言。当面は、内閣府の健康医療戦略推進本部の機能を強化することなどを求めている。

◎橋本座長「将来どうしたいのか」 製薬産業の明確なビジョンを示すべき


終了後の記者ブリーフィングで橋本座長は、「課題と方向性で各論は提言を踏まえた内容になっているが、ビジョンは、将来どうしたいというものではないか。それはどこにあるのか」と指摘した。同様の意見が、複数の自民党議員からあがったと説明した。

また、新型コロナワクチンについては6月に閣議決定されたワクチン開発・生産体制強化戦略などで政府一体となった取り組みも進められていることに触れたうえで、「我々の提言するのは、医薬品産業全体の司令塔ということだ」との考えを改めて強調。「まずは、ワクチンの研究開発について具体化する。その先についてはまだ調整が必要だ。現状は受け止めるが、我々の提言を踏まえて、努力して進めていただく」必要性を強調した。出席議員からは、経済安全保障の観点から防衛省の関与を求める声もあがった。政府一体となった司令塔機能の実現には厚労省の組織体制の見直しや法改正なども必要になるが、ビジョン案では、「厚生労働省の組織体制の見直し」にも言及している。

◎厚労省 KPIを設定しフォローアップする

PTの求めた”骨太で明確なビジョンの設定”に向けて厚労省は、政府や民間に関するKPIを設定しフォローアップする予定であることも説明したとして、橋本座長は具体化に期待を示した。

このほか、ビジョン案出に盛り込まれている「薬価制度等における透明性・予見性の確保」について業界の意見陳述を設けるなどの具体的な方法を求める声があがった。また、財務省が“財政的な予見性”に対して「予見性」という言葉に対する危機感などについても声があがった。

◎焦点の後発医薬品 出席議員からは文言修正求める意見も

焦点となっている後発医薬品については、「医療上必要不可欠な存在であり、かつ、医薬品ライフサイクルの促進にも貢献」との文言が盛り込まれている。これに対し、「先発品だけでも大丈夫ではないか」との声もあがり、厚労省に文言修正を求める声もあがった。

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