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骨粗鬆症薬エルデカルシトール 7月の後発品シェアが前月比6ポイント減 先発に戻る

公開日時 2021/09/16 04:52
骨粗鬆症治療薬エルデカルシトール(先発品名:エディロール)の後発品シェアが7月に前月比で6ポイント低下し、後発品から先発品に戻ったことがわかった。6月21日に日医工のエルデカルシトール後発品の一部包装規格の供給を一時停止したことを皮切りに、沢井製薬の同後発品も製造上のトラブルで出荷調整に入ったことで、先発品に急速に戻ったとみられる。

文末の「関連ファイル」に、エルデカルシトールとレボセチリジンの後発品シェア推移の図を掲載しました。会員のみダウンロードできます。14日の無料トライアルはこちら

これは調剤レセプトで実際の処方動向を把握・分析するインテージリアルワールド社(略称:IRW、旧社名:医療情報総合研究所(JMIRI))のデータによるもの。後発品を中心に相次いで安定供給に支障が出ているため、直近の市場動向を見てみた。

エルデカルシトールの後発品シェアはこれまで右肩上がりに推移していた。20年12月に70%にのり、21年6月には74%まで拡大した。しかし、7月に68%に下がった。一気に需要が増えた先発品・エディロールだが、製造販売元の中外製薬は7月7日付で、「既に投与が継続されている患者への安定供給を優先する」として出荷調整に踏み切る事態となった。

IRWによると、後発品から先発品への切替患者数はエルデカルシトールが突出して多い状況だとしている。

◎抗アレルギー薬レボセチリジン 先発品への戻りは1ポイント AG切替え多く

次に後発品から先発品への切替患者数が多いのは抗アレルギー薬レボセチリジン(先発品名:ザイザル)だが、日医工のレボセチリジン後発品の自主回収が始まった4月を起点にすると、7月は先発品に1ポイント戻ったのみだった。

とはいえ、レボセチリジン後発品のなかの武田テバファーマが手掛けるオーソライズド・ジェネリック(AG)のシェアは拡大していた。レボセチリジン市場全体を母数にしたAGのシェアは2月まで概ね9%だったが、3月12%、4月15%、5月16%、6月16%、7月16%――と推移した。AGのシェア拡大に伴って一般的な後発品(GE)のシェアは縮小し、GEのシェアは2月65%、3月61%、4月から7月まで56~57%――となった。なお、先発品のシェアは2月26%、3月27%、4月及び5月各28%、6月27%、7月29%――だった。
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