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独BI SOS1::KRAS阻害薬の併用療法でアムジェンと共同開発契約

公開日時 2021/10/05 04:51
独ベーリンガーインゲルハイム(BI)は、SOS1::KRAS阻害薬・BI1701963(開発コード)と、アムジェンのKRASG12C阻害薬ソトラシブ(一般名)との併用療法について、アムジェンと共同臨床開発契約を締結した。BIの日本法人が10月4日に発表した。この併用療法の臨床試験(第1相共同臨床試験)では、特に肺がんや大腸がん患者における併用効果や、KRASG12C阻害薬の単剤療法を上回る治療アウトカムの改善を評価する。

今回の非独占的提携契約の条件に基づき、アムジェンは本試験のスポンサーとなり、BIとアムジェンは共同で併用療法の臨床開発を実施する。非臨床データでは、 BI1701963とKRASG12C阻害薬との併用により、 これらのがん分子標的薬の相補的な作用機序に基づき、KRASG12C変異を有するがんにおいて抗腫瘍効果が高まることが示唆されているという。

BI1701963は、ファーストインクラスになり得るSOS1::KRAS阻害薬で、SOS1の触媒ドメインに結合する経口投与可能な低分子化合物。不活性型KRASから活性型KRASへの変換を阻害することにより、 KRASG12C変異を有する腫瘍において、不活性型KRASに共有結合するKRASG12C阻害薬に対しての反応性を高めることが期待されている。さらに、SOS1阻害薬はKRASG12C阻害薬による経路阻害に際して起こるネガティブフィードバックによる再活性化を阻害する。

ソトラシブは、成人患者の局所進行性または転移性非小細胞肺がん治療薬として米国FDAの承認を受けた初のKRASG12C阻害薬。

BIのコーポレートシニアバイスプレジデント兼グローバルオンコロジー領域担当責任者のFrancesco Di Marco氏は、「KRASG12C阻害薬の先駆者であるアムジェンとの提携が実現し、嬉しく思う」とし、「KRAS変異を有するがんの患者さんに新しい治療選択肢を提供するため、プログラムをさらに拡充していく」とコメントしている。
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