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塩野義製薬 超長時間作用型抗HIV薬S-365598をヴィーブに導出 3カ月以上に1回投与

公開日時 2021/10/08 04:50
塩野義製薬とヴィーブヘルスケアはこのほど、塩野義の超長時間作用型抗HIV薬S-365598(開発コード)に関するライセンス契約を締結したと発表した。同剤は第3世代インテグラーゼ阻害薬で、3カ月以上に1回投与で用いる。契約に基づき、ヴィーブは塩野義に契約一時金2000万ポンドや、開発の進展に応じたマイルストンとして1500万ポンドを支払う。ロイヤリティは塩野義からヴィーブに導出している既存のインテグラーゼ阻害薬と同一条件となる。塩野義は研究開発費の一部を負担するが、年間の上限額が定められている。

世界のHIV創薬は、2028年以降のHIV市場への経口後発品の浸透を見据え、各社はより利便性の高い長時間作用型薬剤にシフトしている。塩野義は、「(S-365598は)患者ニーズに応える超長時間レジメンによる治療が可能なポテンシャルをもつ化合物」だとしている。

S-365598は、これまでのデータから優れた耐性バリアを示し、ドルテグラビルやカボテグラビルとは異なる耐性プロファイルを有することが示されている。長い半減期から、低用量で3カ月以上の間隔で1回の投与によって治療可能な超長時間作用型薬剤としての開発が期待され、23年までに臨床第1相試験を開始する予定になっている。

塩野義はこれまで、ヴィーブに対し、インテグラーゼ阻害薬のドルテグラビルとカボテグラビルを導出しており、S-365598は3番目の同阻害薬の導出となる。ドルテグラビルは現在、世界1700万人が服用。カボテグラビルは世界初の長時間作用型レジメンとして開発された。ヴィーブのHead of Research & DevelopmentであるKimberly Smith氏は、今回のS-365598の導入にあたり、「(ヴィーブと塩野義との)コラボレーションが継続され、S-365598が2030年以降の当社のパイプラインを繋ぐことを期待している」とコメントした。

ヴィーブはグラクソ・スミスクライン(GSK)、ファイザー、塩野義が資本参加する抗HIV薬に特化したグローバルスペシャリストカンパニー。GSKとファイザーが09年に設立し、12年に塩野義が10%の持ち分を取得した。
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