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日本製薬 血漿分画製剤事業に注力 腸管洗浄剤サルプレップなど4製品を富士製薬に承継

公開日時 2022/01/07 04:49
日本製薬は12月28日、経口腸管洗浄剤サルプレップなど4製品について、富士製薬に販売移管し、製造販売承認を承継することを決定したと発表した。日本製薬は国内の血漿分画製剤事業により注力する方針で、血漿分画製剤に該当しない製品について両社間で資産譲渡契約を締結した。

承継するのは、▽サルプレップ配合内用液、▽胃蠕動運動抑制薬ミンクリア内用散布液0.8%、▽葉酸製剤フォリアミン注射液・同錠・同散剤100mg/g、▽殺菌消毒剤・手指消毒剤のオスバン消毒液・オスバンラビング――の4製品。資産譲渡は22年2月末の予定。製造販売承認は当面の間、日本製薬が引き続き保有し、承継時期は今後決定する。なお、今回の譲渡に人員の移管は伴わない。

日本製薬の親会社である武田薬品は、血漿分画製剤を主要ビジネスエリアの柱の一つに据えている。日本製薬は国内の血漿分画製剤事業を担うことが期待されており、同事業に経営資源を集中する方針。

譲渡対象の4製品について日本製薬は、「今後も多くの患者さんのニーズを満たす重要な役割を担うものの、当社の主力領域である血漿分画製剤には該当しない」と説明。「富士製薬は本譲渡対象製品の価値を最大化するための戦略的な投資を通じ、必要な薬剤を確実に患者さんにお届けすることを可能にする最適なパートナーだ」としている。
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