ファイザー 申請中の経口新型コロナ治療薬 厚労省と200万人分を供給する最終合意締結
公開日時 2022/02/02 04:50
ファイザーは2月1日、新型コロナウイルス感染症に対する経口抗ウイルス薬・ニルマトレルビル錠/リトナビル錠について、厚生労働省との間で国内供給に関する最終合意を締結したと発表した。最終合意に基づき、同社は薬事承認を前提に、2022年に200万人分を日本に供給する。
ニルマトレルビル(開発コード:PF-07321332)は、同社が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を標的に創製した新規化合物で、ウイルスの増殖に必要な酵素であるメインプロテアーゼ(3CLプロテアーゼ)の作用を阻害するよう設計されている。低用量リトナビルは、ニルマトレルビルの代謝を遅らせ、ウイルスに作用する濃度を長時間体内で維持するために併用する。
同社は1月14日付で、ニルマトレルビル錠/リトナビル錠の特例承認を求めて申請した。承認されれば、新型コロナの治療を目的に創製された経口抗ウイルス薬として、MSDのラゲブリオカプセル(一般名:モルヌピラビル)に続く2剤目となる。