スズケンとFRONTEO 会話から認知機能障害を解析する「AI医療機器」で業務提携 薬事承認申請へ
公開日時 2022/02/16 04:50
スズケンとFRONTEOは2月15日、「会話型・認知症診断支援AIプログラム」事業について提携契約を締結したと発表した。医療従事者と患者間の5〜10分程度の会話をAIで解析し、患者の認知機能障害の有無を判定するもの世界初のAI医療機器。すでに昨年4月に臨床試験を開始しており、12 月には目標登録症例数を達成した。すでに早期製造販売承認の取得に向けたプロセスを進めている。両社はこうした取り組みを通じて医療DXの推進に貢献する方針だ
両社は昨年11月25日に「会話型・認知症診断支援AIプログラム」の販売・流通に関する業務提携契約で基本合意(関連記事)していた。基本合意では、国内初のAI医療機器プログラム専用の配信・流通システムの構築に取り組むほか、会話型・認知症診断支援AIプログラム事業について協業する。今回の提携契約の締結により、同事業について正式に合意された。
「会話型・認知症診断支援プログラム」(AI 医療機器)は、FRONTEO 独自の自然言語解析AI「Concept Encoder」を利用し、医師と患者の日常会話(5~10分程度)から認知機能障害をスクリーニングできるシステム。認知症対策に加え、遠隔医療をはじめとするデジタル医療の進展や医療の効率化・標準化などに貢献できると期待している。両社は、「同プログラムをはじめとするAI医療機器の早期市場浸透ならびに市場拡大、安定供給の実現を図るとともに、医療における DX 推進に貢献したい」とコメントした。