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経口新型コロナ治療薬・ラゲブリオ 8月18日に薬価収載へ 一般流通は「できるだけ速やかに」

公開日時 2022/08/10 17:00
中医協総会は8月10日、MSDの経口新型コロナ治療薬・ラゲブリオカプセル200mg(一般名:モルヌピラビル)の薬価収載を了承した。収載日は8月18日。同剤は現在、国が購入した製品を医療機関に無償提供しているが、安定供給の見通しが立ったため薬価収載し、一般流通させる。薬価は200mg1カプセル2357.80円。同剤は通常、モルヌピラビルとして1回800mgを1日2回、5日間の経口投与で用いるため、1日薬価は1万8862.40円(2357.80円×8錠)となる。

MSDは本誌取材に、同剤の一般流通の開始時期について、「準備ができ次第、できるだけ速やかに一般流通を開始する」と述べた。

同剤の一般流通品は他の既収載品と同じく、医薬品卸を通じて購入する。一般流通後は、医療機関が必要量を国に申請することなく薬剤を使用できる。一般流通品を患者に投与した場合は通常の手続きに沿って保険請求するが、新型コロナに係る医療は全額公費負担のため患者負担はない。

◎医師の判断で重症化リスク因子のない患者でも投与可能に

同剤は現在、厚労省発出の事務連絡に基づき、SARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子を有し、医師が必要と判断した患者に投与できる。MSDは本誌取材に、一般流通品の投与対象患者について、一般流通品は添付文書の通り、「臨床試験における主な投与経験を踏まえ、SARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子を有する等、本剤の投与が必要と考えられる患者」に使用できるとし、「医師の側で、患者さんの重症化リスク因子や病状等を踏まえ、本剤投与の必要性を個別に判断されるのではないか」とコメント。医師の判断で、重症化リスク因子のない患者でも、高熱や呼吸器症状などの症状を呈し、重症化の恐れのある場合には投与可能になるとしている。

8月18日付で収載される製品は以下のとおり。

ラゲブリオカプセル200mg(一般名:モルヌピラビル、薬価収載希望会社:MSD)
薬効分類:625 抗ウイルス剤(内用薬)
効能・効果:SARS‐CoV‐2による感染症
薬価:200mg1カプセル 2357.80円(1日薬価:1万8862.40円)
市場予測(ピーク時は初年度):投与患者数15万人、販売金額138億円

加算:有用性加算(II)(A=10%):「本剤は「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」で有効性の確立した承認薬として紹介されており標準的治療法になると考えられること、注射剤である比較薬に対し経口剤の本剤は利便性が向上していることから、有用性加算(II)(A=10%)を適用することが適当と判断した」
新薬創出等加算:該当する(主な理由:加算適用)
費用対効果評価:該当する(H1)

経口投与可能なリボヌクレオシドアナログの薬剤で、新型コロナウイルス感染症を引き起こすSARS-CoV-2の増殖を阻害する。用法・用量は、「通常、18歳以上の患者には、モルヌピラビルとして1回800mgを1日2回、5日間経口投与する」

ラゲブリオ以外の8月18日付収載品目はこちら
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