日本化薬のアバスチンBS、ジーラスタの自動投与デバイスなど 報告品目・新キット製品が薬価収載
公開日時 2022/11/16 04:50
新剤形、新規格などの報告品目・新キット製品が11月16日付で収載された。この中には抗がん剤・アバスチンの4剤目のバイオシミラーとなる日本化薬のベバシズマブBS点滴静注「CTNK」や、日本メダックの関節リウマチを対象とした国内初の自己投与可能なメトトレキサート(MTX)皮下注製剤・メトジェクト皮下注、協和キリンの持続型G-CSF製剤・ジーラスタの自動投与デバイス――が含まれる。
日本化薬のアバスチンBSはファイザー、第一三共、日医工に続く4剤目。効能・効果は、▽治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん、▽扁平上皮がんを除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん、▽手術不能又は再発乳がん――となる。薬価はファイザーなどが手掛ける製品と同じく、100mg4mL1瓶が1万4286円、400mg16mL1瓶が5万4403円。
メトジェクトは「関節リウマチ」を効能・効果とする国内初の自己投与可能なMTX皮下注射製剤。製造販売元は日本メダックで、販売はエーザイが担当する。薬価は7.5mg0.15mL1筒1797円、10mg0.20mL1筒2189円、12.5mg0.25mL1筒2551円、15mg0.30mL1筒2890円。
ジーラスタの自動投与デバイスの製品名は「ジーラスタ皮下注3.6mgボディーポッド」。同デバイスはがん化学療法と同日に使用し、薬剤が一定時間後に自動で投与される機能を搭載している。ジーラスタは、がん化学療法剤投与終了後の翌日以降に投与されており、同デバイスを用いることで、患者の通院と医療従事者の業務負担の軽減につながることが期待されている
(使用イメージの記事はこちら)。薬価は3.6mg0.36mL1キットで11万4185円。
◎マヴィレット配合顆粒小児用 1包2万313.90円 3歳以上のC肝適応もつ初のDAA
このほか、アッヴィのC型肝炎治療薬・マヴィレット配合顆粒小児用、大塚製薬の片頭痛治療薬・アジョビのオートインジェクター製剤、ノバルティス ファーマの乾癬治療薬・コセンティクスの300mgペン製剤、グラクソ・スミスクラインの気管支喘息治療薬・ヌーカラ皮下注の小児用40mgシリンジ、参天製薬の点眼回数を1回1滴、1日3回点眼に低減させたドライアイ治療薬・ジクアスLX点眼液3%、SBIファーマの光線力学診断用剤・アラグリオ内用剤1.5g――も収載された。
このうちマヴィレットは6月20日付で、3歳以上12歳未満で体重45g以上の小児C型慢性肝炎の適応を取得し、国内初の3歳以上のC型肝炎の適応と持つ直接作用型抗ウイルス薬(DAA)となった。顆粒剤は小児に飲みやすくしたもので、薬価は1包2万313.90円となる。