住友ファーマ 不眠症治療薬・ルネスタを米Woodward Pharma社に譲渡
公開日時 2022/12/16 04:50
住友ファーマは12月15日、米国子会社サノビオン・ファーマシューティカルズが米国で販売している不眠症治療薬・ルネスタ(一般名:エスゾピクロン)について、カナダを除く全世界の権利を米Woodward Pharma Servicesに譲渡する契約を締結し、譲渡を完了したと発表した。住友ファーマは、「今回の譲渡により、経営リソースを中長期的な成長分野に戦略的に再配分し、収益性の改善を図る」としている。
住友ファーマは、2023年3月期第3四半期連結業績で譲渡対価をその他の収益(コア内)として計上する予定。
ルネスタは、ラセミ体であるゾピクロンを光学分割して得られたS体のエスゾピクロンの製剤で、セプラコール社(現サノビオン社)により開発されたイオンチャネル型γアミノ酪酸(GABA)受容体作動薬。米国では、睡眠薬として初めて投与期間に関する制限なしで承認された薬剤で、販売名「LUNESTA」として05年から販売している。日本ではエーザイが販売している。
Woodward Pharma社は、米国ミシガン州に本社を置く、米国市場向けのブランド医薬品およびジェネリック医薬品の買収、ライセンス供与、商業化に重点を置く製薬企業。複数のチャネルで販売される多様な製品ポートフォリオを持つ。