アムジェンとキャンサースキャン 大阪市での骨粗しょう症の二次骨折予防の啓発事業、新たに協定締結
公開日時 2023/02/24 04:50
アムジェンとキャンサースキャンは2月22日、大阪市と「官民連携による骨粗しょう症疾患啓発事業協定(疾患啓発コモンズ)」を新たに締結したと発表した。2021年3月から10月まで実施した前事業の結果を踏まえ、国民健康保険の被保険者に加え、今回は後期高齢者医療制度の被保険者も事業の対象として実施する。
前事業では、40~74歳の大阪市の国民健康保険被保険者のうち、過去に脆弱性骨折の既往があるにもかかわらず骨粗しょう症の治療歴がない市民520人を対象に、「骨粗しょう症」に関する受診を促す勧奨通知を実施した。効果検証の結果、骨粗しょう症診療の受診率が前年比1.8倍になった。しかし、前事業では、骨粗しょう症による脆弱性骨折リスクが高く、適切な診断・治療がより必要な75歳以上の年齢層が含まれていなかった。このため本事業では、国民健康保険の被保険者に加え、後期高齢者医療制度の被保険者も対象に加え啓発事業を行う。
アムジェン、キャンサースキャン、大阪市の3者は、高齢化に伴う課題のひとつである骨折予防にフォーカスし、介護予防や健康寿命の延伸を目指して、骨粗しょう症の検査や治療が勧められる人の受診行動を促し、適切な医療へつなげられるよう取り組む。