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グローバル製品売上 トップは新型コロナワクチン・コミナティ キイトルーダが1位奪取へ虎視眈々と

公開日時 2023/03/15 04:52
外資系製薬企業の2022年決算から製品売上を集計した結果、1位はファイザーの新型コロナワクチン・コミナティ(売上378億600万ドル、3%増)、2位はアッヴィの自己免疫疾患用薬・ヒュミラ(212億3700万ドル、3%増)、3位はメルクのがん免疫療法薬・キイトルーダ(209億3700万ドル、22%増)となった。ただ、23年はトップ3製品の順位が大きく入れ替わりそうだ。新型コロナの全世界での鎮静化により、ファイザーはコミナティの売上を64%減と予想。単純計算で約136億ドルとなる見通しだ。ヒュミラは23年1月に米国でバイオシミラーが参入して減収局面に入った。一方で、キイトルーダの拡大は今後も続く見通しで、23年に同剤が売上1位となる可能性が高まっている。

文末の「関連ファイル」に、22年の年間売上40億ドル以上製品の一覧表を掲載しました(会員のみダウンロードできます。14日間の無料トライアルはこちら)。

22年の売上上位製品には新型コロナ関連製品が並んだ。ファイザーのコミナティは2年連続の首位。4位には同じくファイザーの経口新型コロナ治療薬・パキロビッド(189億3300万ドル、増減なし)、5位はモデルナの新型コロナワクチン・スパイクバックス(184億3500万ドル、4%増)となった。

しかし、新型コロナワクチンの需要減速を反映して、スパイクバックスは22年7~9月期は前年同期比32%減、10~12月期は29%減――と下期は大幅減だった。23年計画は、ファイザーが見通しを明らかにしており、コミナティは64%減収、パキロビッドは58%減収と予想した。新型コロナの感染拡大の鎮静化や重症化率の低下などに伴い関連製品の需要減速はより鮮明になりそうだ。

22年の売上上位の新型コロナ以外の製品をみると、2位はヒュミラ、3位はキイトルーダ、6位はブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)の経口抗凝固薬・エリキュース(117億8900万ドル、10%増)、7位はギリアド・サイエンシズの抗HIV薬・ビクタルビ(103億9000万ドル、20%増)――で、これら7製品が売上100億ドル以上製品だった。なお、前年に128億ドルを売り上げたBMSの抗造血器悪性腫瘍薬・レブラミドは、後発品が参入したため、22%減の99億7800万ドルだった。

ミクスは今回、外資系製薬企業のうち22年の医療用医薬品売上高上位16社とリジェネロンの製品売上を集計した。16社は売上上位からファイザー(米)、アッヴィ(米)、ジョンソン&ジョンソン(米)、メルク(米)、ロシュ(スイス)、ノバルティス(スイス)、ブリストル・マイヤーズ(米)、アストラゼネカ(英)、サノフィ(仏)、グラクソ・スミスクライン(英)、イーライリリー(米)、ギリアド・サイエンシズ(米)、アムジェン(米)、ノボ ノルディスク(デンマーク)、バイエル(独)、モデルナ(米)――となる。ドルベースの製品売上ランキングとするため、為替レートは、1ユーロ=1.05ドル、1ポンド=1.24ドル、1CHF=1.05ドル、1DKK=0.14ドルとして計算した。
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