【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

EFPIA、EBC 「AD戦略再考白書」を発行 AD治療薬の開発を阻害している要因の除去求める

公開日時 2023/03/24 04:50
EFPIA(欧州製薬団体連合会)およびEBC(欧州脳協議会:脳疾患・脳研究学術団体と脳疾患患者団体の連合体)は3月16日、アルツハイマー型認知症(AD)の早期発見や新規治療法の開発を促すために、早期発見や有効なAD治療薬開発を阻害している要因を除去するようAD戦略を再考すべきとする白書を発表した。同白書の概要ならびに提言は以下の通り。

◎ADの発見、診断、効果的な治療の実践 ヘルスケアシステムの備えは遅れたまま

EU諸国では、現在、700万人がADに罹患していると見込まれ、欧州ヘルスケアシステム、経済などに大きな負担を与え、社会的問題となっており、その対策が迫られている。現在、ADの進行への理解は進んでいるもののADの発見や診断は疾患後期に集中している。また、ADの発見、診断、効果的な治療の実践およびヘルスケアシステムの備えは未だに遅れたままである。バイオマーカーがAD症候診断評価の中心である一方、CSF(脳脊髄液検査)やPET(ポジトロン放出断層撮影)のような診断ツールの活用は不十分である。

早期発見の障害を除去するために、最も素早い対応を求められるのは、ADについての一般国民への啓蒙、専門家への教育および社会的偏見を減らすことである。これには、プライマリーケア医が大きな役割を担い、ADの発見・診断のためのインフラ改善を目的にバイオマーカーの活用を担当するヘルスケア供給者を増加するなどを行う必要がある。

◎ADのバイオマーカー検査の結果とリスクについて開示の改善が必要

さらに、これらに加えて、疾患修飾治療法(DMTs)と同様、今後出現する検査法や診断法の観点から見て、臨床現場におけるADのバイオマーカーの使用法の研究を行うべきことやADとともに生きる人々に対するバイオマーカー検査の結果とリスクについての開示の改善が必要である。

早期診断へのアクセスを向上させる手段は、各国の「全国認知症プラン」(国による総合的AD対策)と同様、患者登録とデータベースである。早期診断は、同疾患への理解を深め、かつ、臨床研究を活発化させる主要素である。これらは、ADとともに生きる人々の生活とヘルスケアのプランを改善させる。全国認知症プランは、柔軟に、認知向上、教育、イノベーションの蓄積を活用し、その実行のための投資を含むすべての重要事項を確実にカバーするようにすべての関係者と協議して策定されるべきである。

プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
関連ファイル

関連するファイルはありません。

【MixOnline】キーワードバナー
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(2)

1 2 3 4 5
悪い   良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事

一緒に読みたい関連トピックス

記事はありません。
ボタン追加
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー