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FLT3阻害薬・ヴァンフリタ錠のAML1次治療の効能追加など4製品報告へ 4月24日の薬食審・第二部会で

公開日時 2023/04/11 04:49
厚生労働省は4月24日に薬食審・医薬品第二部会を開き、第一三共のヴァンフリタ錠に「未治療のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病」の効能を追加するなど4製品の一変申請を承認する方針を報告する。なお、この日の部会では審議予定品目はない。

【報告予定品目】(カッコ内は一般名、申請企業名)
報告品目は、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の審査段階で承認して差し支えないとされ、部会では審議せず、報告のみでよいと判断されたもの。

ヴァンフリタ錠17.7mg、同錠26.5mg(キザルチニブ塩酸塩、第一三共):「未治療のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病」を対象疾患とする新効能・新用量医薬品。希少疾病用医薬品。

がんの増殖に関与するとされるFLT3の働きを阻害し、増殖を抑えると考えられているFLT3阻害薬。現在の効能・効果は、再発又は難治性のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病(AML)だが、今回、FLT3-ITD変異陽性のAMLに係る1次治療を追加する。

キロサイド注20mg、同注40mg、同注60mg、同注100mg、同注200mg(シタラビン、日本新薬):「急性白血病」を対象疾患とする新用量医薬品。公知申請。
キロサイドN注400mg、同N注1g(シタラビン、日本新薬):「急性白血病」を対象疾患とする新効能・新用量医薬品。公知申請。

代謝拮抗薬(ピリミジン拮抗薬)で、DNA合成阻害に基づく抗腫瘍作用を有する。今回はヴァンフリタの新適応と併用するための用法などを追加する。

スキリージ皮下注150mgシリンジ1mL、同皮下注150mgペン1mL、同皮下注75mgシリンジ0.83mL(リサンキズマブ(遺伝子組換え)、アッヴィ):「既存治療で効果不十分な掌蹠膿疱症」を対象疾患とする新効能・新用量医薬品。

ヒト化抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤。掌蹠膿疱症(PPP)の治療は、禁煙などの生活指導や感染病巣の除去に加え、対症療法として第一に外用薬が選択される。治療抵抗性の場合は光線療法および内服薬による治療のほか、生物学的製剤を用いた治療も行われるが、既存治療では治療抵抗性の患者も多数存在している現状がある。

同剤は現在、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症を適応としている。
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