マルホ 巻き爪治療用剤・リネイルを4月20日に発売 薬価未収載品 保険適用外の爪矯正具と使用
公開日時 2023/05/22 04:51
マルホは4月20日に巻き爪治療用剤・リネイルゲル10%(一般名:アセチルシステイン)を発売した。効能・効果は「巻き爪矯正の補助」で、爪矯正具とともに使用する。爪矯正具は保険適用外で、リネイルも薬価基準未収載の医薬品。同剤は3月27日付で承認されている。
リネイルの有効成分のアセチルシステインは、爪の構成成分であるケラチンに含まれるシステインのジスルフィド結合を開裂し、爪の構造を変化させることで爪を軟化させると考えられている。
巻き爪の治療の1つとして、超弾性ワイヤなどの爪矯正具を用いた矯正治療が行われている。矯正治療は、爪が伸びる期間を考慮して、通常4~8週間にわたって爪矯正具を装着して治療する。1回の矯正治療で改善が不十分な場合は、何回も爪矯正具の装着を続けなければならず、完治までに3~6カ月を要する場合もある。
リネイルは、爪矯正具を装着した巻き爪の爪甲全体に適量塗布し、約24時間後に洗い流す。軟化した爪が、爪矯正具によって矯正され、爪が矯正された状態を保ったまま硬化する。マルホは、「本剤は、巻き爪矯正の補助として使用することで、爪矯正具の装着期間を短縮するとともに、爪矯正具を外した後の矯正効果の維持も期待できる」としている。