塩野義製薬は6月19日、医療ICTベンチャーのアルムと感染症トータルケア構築を目的とする業務提携契約を締結したと発表した。アルムが提携する医療法人社団天太会および感染症専門医療機関において、医薬品とアプリの組み合わせによるトータルケアのエビデンス創出を行う。さらに、自治体と連携して「MySOS」を活用した受診前の事前問診・対面/オンラインに対応可能な診療体制支援・診療後フォローアップ体制を整備する。

両社は、それぞれ感染症領域で培ってきた実績を基に新型コロナを取り巻く課題の解決に向けて取り組んできた。アルムは、コロナ流行当初からICTを活用した感染症対策ソリューションを広く展開し、医療提供体制の強化に貢献するだけでなく、提携する医療機関とともにPCR検査やワクチン接種データを活用した感染症に関するエビデンスの創出も行っている。

今回の提携を通じ、塩野義製薬は感染症対策のソリューションを提供。アルムが開発・提供する救命・健康サポートアプリ「MySOS」と組み合わせたヘルスケアプラットフォームを構築する。さらに医療機関や自治体等の協力の下で感染症対策の新たな社会モデルを実現できるよう連携して取り組む方針だ。なお、実施地域についても当初は一部地域で開始するとしており、有用性の確認をもって順次地域を拡大していく予定。