小野薬品は８月31日、米・Twist Bioscience Corporationと、自己免疫疾患に対する革新的な抗体医薬品創製を目的として創薬提携契約を締結したと発表した。同社は、提携から創製される抗体医薬品候補化合物を全世界で独占的に開発・製造・商業化する権利を有することになる。

米Twist社は、次世代シーケンス技術などを有している。同社独自の「Library of Libraries」は、抗体医薬品の標的を幅広くカバーしているのが特徴。小野薬品が指定した標的に対して新規抗体の探索研究活動に取り組み、自己免疫疾患領域で新規性の高い構造的特性を有した候補化合物の創出を目指す。

同社は、研究資金、臨床開発の進捗に応じたマイルストンおよび上市後の売上高に応じた段階的ロイヤルティをTwist社に支払う。

同社の滝野 十一研究本部長は、「提携により、私たちが目指す抗体医薬品の創製を加速し、自己免疫疾患の患者さんにとって革新的な医薬品を一日も早くお届けできるものと確信している」とコメントしている。