久光製薬 経皮吸収型鎮静剤「HP-6050」の国内第2相試験開始 剣山型マイクロニードル技術採用
公開日時 2023/09/20 04:50
久光製薬は9月19日、同社の剣山型マイクロニードル技術を用いた経皮吸収型鎮静剤「HP-6050」(開発コード)の国内第2相臨床試験を開始したと発表した。
HP-6050は、同社のマイクロニードル技術である「HalDisc Technology(剣山型マイクロニードル技術)」を用いた薬剤。「HalDisc Technology」は生分解性樹脂から成るマイクロニードルディスクに投与用アプリケータを組み合わせ、皮膚に貼付することで薬剤を体内に投与する新たな経皮送達技術。マイクロニードルは、その構造上、角質層バリア機能の影響を受けない投薬を可能とするため、従来注射剤として使用されていた薬剤を経皮的に投与することができる。また、投与後の血中濃度の立ち上がりが速いことから、速やかな効果発現が期待できるとしている。
同試験はせん妄、精神運動興奮状態、易怒性を呈している患者を対象に、同剤を投与した際の有効性、安全性について、プラセボを対照に検討する。試験結果は24年度中に判明する予定。