久光製薬 中冨社長の資産管理会社がMBO成立 上場廃止へ 製品の価値最大化と事業変革への投資に注力
公開日時 2026/02/24 04:51
久光製薬は2月20日、中冨一榮代表取締役社長が代表を務める資産運営会社「タイヨー興産株式会社」による自社株買収(MBO)が成立したと発表した。買収総額は約4000億円。同社は東証プライム、名証プレミア、福証に株式上場しており、今後所定の手続を経て上場廃止となる。
同社は、1月6日の取締役会で、MBOによる株式の非公開化を決議。中冨社長が代表を務める資産運営会社が1月7日からTOB(株式公開買付け)を行い、2月19日までに株式の総数4180万3599株が買付予定数の下限4111万9400株以上を取得し、TOBは成立した。筆頭株主および主要株主の異動は2月27日。
今回のMBOについて中冨社長は1月6日のリリースで、「当社が株式上場を継続する限りは株主を意識した経営が求められ、短期的な利益確保・分配への配慮が必要になることから、当社株式の上場が、短期的な利益水準の低下やキャッシュ・フローの悪化等を招くおそれがある一時的な費用支出や先行投資、抜本的な構造改革等の中長期的な施策実行の足枷となる可能性が高い」と考え、2025年10月中旬に初期的な検討を行っていることを取締役に伝達し、株式非公開化についての具体的検討に着手したことを報告している。また、MBO成立後の方向性について同社は、医療用医薬品事業における既存製品の価値最大化と事業変革に向けた投資に注力するとしている。