ニプロは12月19日、「オメプラゾール注用20mg「NP」」の自主回収（クラスⅡ）を開始した。ガラス片の一部がバイアルに混入した製品が発生したため。同社は、「用法は点滴静注または静脈注射だが、いずれも別の容器に移して溶解する。その際、容易にガラス片は確認できることから、同様の製品が使用される可能性は低いと判断する」と説明。さらに、健康被害に関する報告を受けていないことから、「重篤な健康被害が発生する可能性はないと考えている」としている。

回収するのは、2023年9月6日～2023年9月13日に出荷した製造番号HO23Aの2481箱（10バイアル）。「調査の結果、ガラス片は当該ロットの製造中に発生した破瓶のガラス片の一部と推定している」として、自主回収を決めたとしている。同社は、該当するロットを納入した医薬品卸、医療機関等はすべて把握しているとして、対象医療機関などに文書で通知し、回収するとしている。