サンドは12月22日、インドのバイオコンバイオロジクス社とヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤・アダリムマブBS皮下注「FKB」の販売提携契約を締結したと発表した。契約によりサンドは同剤の日本での独占販売権を取得し、2024年２月15日からプロモーションを開始する。ヴィアトリス製薬は同剤のプロモーション活動を23年12月15日で終了したが、サンドに段階的に流通販売全体を引き継ぐ間、販売移管に必要な支援を行う。

21年２月15日の発売当初からヴィアトリスグループのマイランEPDが販売していたが、23年の日本のヴィアトリスグループの再編により、同年７月１日付でマイランEPDからヴィアトリス製薬に販売移管された。一方で、ヴィアトリスのグローバル本社は22年に、バイオコンにバイオシミラー事業を33億3500万ドルで売却することで合意。グローバル本社とバイオコンとの間で、国別にバイオシミラーの取り扱いを協議していた。

同剤の製造販売元は協和キリン富士フイルムバイオロジクスで、販売移管後も変更はない。

なお、ヴィアトリス製薬が現在販売しているダルベポエチンアルファのバイオシミラーは、「現時点ではヴィアトリス製薬が引き続き販売する方針」（ヴィアトリス製薬広報部）。

【訂正】下線部の表記に誤りがありました。訂正します。(2023年12月26日12時00分）