医師・個人事業主（サージラボ）中村浩己海外勤務を希望する人がたくさんいることは非常に喜ばしいことだと私は思っている。一方で、海外勤務の意義を計りかねている人も少なくないようである。いったい、海外勤務することによって得られるプラスとは何だろうか。キャリアを自分でデザインする時代になったとよく言われる。私の経験によると、20～40代の人たちの希望はおよそ３つある。すなわち、「本部の仕事をしてみたい」、「マネジャーになりたい」、「海外勤務をしてみたい」の３つである。本部の仕事については、異なる部署を経験するうえでも、コーポレートファンクションを理解するうえでも役に立つだろう。マネジャーについては、過去の連載でも述べてきたように、利他の精神と責任者としての覚悟があるなら、挑戦する価値は大いにある。い...