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アインHD元常務 初公判から一転し共謀否認 敷地内薬局巡る競売妨害公判

公開日時 2024/01/23 04:52
KKR札幌医療センター(札幌市)の敷地内薬局の整備入札を巡って不正を行ったとして公契約関係競売等妨害の罪に問われた、アインホールディングス(HD)元常務取締役の酒井雅人被告ら3人の公判が1月22日、札幌地裁(井下田英樹裁判長)であった。初公判では起訴内容を認めていた酒井被告は、「共謀した記憶はない」などとして一転して否認し、争う姿勢に転じた。検察側は酒井被告も共謀して入札にかかわる企画提案書の差し替えなどに関わったと主張しており、共謀の有無が公判の争点になる。

◎「記憶に基づくものではない」 供述変更して起訴内容争う姿勢 

被告人質問で、改めて起訴内容について問われた酒井被告は「共謀とされる部分は私の記憶や経験に基づいたものではなく、認めがたいので変更したい」と供述。センターに提出する企画提案書の提出期限や差し替えについて「資料作成には基本的に関わっていない」「支店に任せていたのでいずれも記憶にない」などと否定した。初公判で認めたことについては、別の被告の供述や提出された証拠からそう思い込んだと説明した。

検察側は事件前に行われた営業会議に関する酒井被告のメモに「医療機関の提供情報は機微に関わるので、リスクヘッジのためにデータに残さず口頭連絡のみにすること」などと残されていたと指摘。酒井被告は「記憶にない」とした上で、メモの内容について「病院特有の情報や入札金額を不用意に議論すれば情報の漏洩につながりかねない。ほかの営業担当も参加する会議なので注意喚起するためだったと想像する」と述べた。

起訴内容によると、3人は共謀して、2020年12月、センターの敷地内薬局を運営する事業者選定の公募を巡り、アインHDに優先交渉権を得させようと考え、公正な入札を妨害したとされる。センター元事務部長の藤井浩之被告が、アインファーマシーズ元取締役で当時北海道支店長の新山典義被告に他社の提案内容を漏らし、当初の企画提案書を差し替えて再提出させた。酒井被告はアインHD開発統括本部長として事業を統括する立場にあったとされる。

藤井、新山両被告は起訴内容を認めている。
 
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