製薬企業の命運握る開発早期の薬価・薬事戦略 流通戦略もカギ
公開日時 2024/04/01 00:00
「実は薬事承認を得るためのプロセスで、薬価制度の評価の仕方が決まってしまう。見通しを立てることが必要だ」――。厚労省保険局医療課の安川孝志薬剤管理官は2月23日、日本臨床腫瘍学会とIQVIAの共催セミナーの講演で、こう強調した。イノベーション評価が拡充された2024年度薬価制度改革だが、改革内容を見ると、「医薬品の価値」に焦点を当てられていることに気づかされる。流通のあり方や、新薬で言えば、製品のライフサイクルを見通した開発早期からの薬価・薬事戦略もこれまで以上に企業の命運を左右するのではないだろうか。(望月英梨)改定時加算の柔軟な運用から考える開発戦略新薬創出等加算が見直され、革新的新薬の特許期間中の薬価維持が注目を集めた24年度薬価制度改革。イノベーション評価が拡充される中で、注目を集め...