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オルガノン 不妊症治療薬・フォリスチム注を発売 ウィメンズヘルス領域のラインナップ拡充

公開日時 2024/06/04 04:50
オルガノンは6月3日、不妊症治療に用いる遺伝子組換えヒト卵胞刺激ホルモン(rFSH)製剤・フォリスチム注カートリッジ(一般名:フォリトロピンベータ)を発売した。効能・効果は、▽生殖補助医療における調節卵巣刺激、▽視床下部-下垂体機能障害に伴う無排卵及び希発排卵における排卵誘発――の2つ。同社は、現在販売している不妊症治療薬・ガニレスト、経口避妊薬・マーベロンにフォリスチムが加わることで、「ウィメンズヘルス領域のラインナップの拡充につながる」としている。

◎日本初のrFSH製剤 15年間の使用実績あり

フォリスチムは日本初のrFSH製剤として2005年に発売し、19年まで15年間の使用実績がある。19年には当時の製造販売元のMSDが、経営判断により本剤の承認整理を行ったが、21年6月にMSDよりオルガノンに分社化された際、本剤に関する権利がMSDから移管された。

オルガノンは、▽ウィメンズヘルス領域に注力している、▽22年4月から人工授精等の「一般不妊治療」、体外受精・顕微授精等の「生殖補助医療」が保険適用された、▽不妊症治療の需要が増えている――との理由からフォリスチムを再申請し、24年1月に承認を取得。5月に薬価収載された。

オルガノンの櫻井亮太社長は、「オルガノンが創立して3年目となる本日、フォリスチムを発売する運びとなった」とした上で、「女性の健康に注力するために誕生したオルガノンがフォリスチムを再び日本の皆さまにお届けすることで、日本の生殖補助医療に新たな治療の選択肢を提供できたことをうれしく思う」とコメントしている。
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