日医工は6月5日、新たな「Mission、Vision、Value」（MVV）を制定したと発表した。昨年3月に発足した新経営陣と社員が作成したもの。日医工の存続意義や今後の医療業界への貢献のあり方について、全社で認識を合わせることを目的とし、「人々の健康と幸せを支える医薬品企業として、全社員が日本の医療に貢献すべく取り組む」との決意を明示した。同社はMVVをホームページに掲載し、患者、医療機関、ステークホルダーにメッセージを発した。

同社は23年3月に旧経営陣が退陣し、代わって岩本紳吾代表取締役社長を中心とする新経営体制が発足した。今回公表したMVVは、新経営陣と社員の実現したい想いを反映したものだという。

「Mission」（使命・存在意義）については”SUPPORTING YOUR LIFE”と定めた。人々の健康・幸せを支え、社員の豊かな生活も実現することを日医工の使命とした。「医薬品を通して人々の健康を支えるために、社員が働く環境を整え安定供給と品質保証を実現する」と強調した。

「Vision」（目指す理想の姿）については、日医工が変えるべき姿勢と変わらない提供価値を掲げた。具体的には、「安定供給、品質保証、情報提供の３つの姿勢を変え、生命関連価値は変わらず提供する」と定義。生命関連企業としての信頼を構築するために、新たな企業風土を作り上げるとの決意を示した。社員がより働きやすい風土を皆で育てながら、企業姿勢を変え、変わらない価値を提供することで人々に信頼いただける生命関連企業を目指す方針を示した。

「Value」（提供する価値・大切な価値観）については、MissionとVisionを実現するための４つの価値観を示した。具体的には、①多様性を尊重し安心して働ける環境にする、②部門・組織の枠を超え、連携・協力して事業活動を行う、③考えることを止めず、新しいことにトライする、④日医工グループ社員としての誇りを持つ－の4つ。同社は、「４つの価値観を大切にし、”Good Communication”を通じてMission/Vision の実現を目指します」と定めた。