MSD 不眠症薬・ベルソムラを第一三共に販売移管 10月1日付
公開日時 2024/07/02 04:50
MSDと第一三共は7月1日、MSDが製造販売している不眠症治療薬・ベルソムラ錠について、第一三共に10月1日付で販売移管すると発表した。10月1日以降、ベルソムラの販売及び情報提供活動は第一三共が行う。製造販売元はMSDで変更はない。
ベルソムラは世界初のオレキシン受容体拮抗薬として、世界に先駆けて日本で2014年11月に発売された。まだ後発品は登場していない。
第一三共は本誌取材に、ベルソムラを取扱うことにした理由について、「ファーストインクラスの製品として14年の発売から約10年となり、有効性、安全性、エビデンスもしっかり蓄積されている。当社MRの情報提供活動により、より多くの不眠症患者の健やかな生活の実現に貢献できると判断した」と説明した。MSDも本誌に、「第一三共への販売移管が、製品価値の最大化にとって最適と判断した」と述べた。第一三共は1700人の全MRでベルソムラの情報提供活動を行う方針。