武田薬品 抗サイトメガロウイルス化学療法剤・リブテンシティを発売
公開日時 2024/08/29 04:49
武田薬品は8月28日、抗サイトメガロウイルス化学療法剤・リブテンシティ錠200mg(一般名:マリバビル)を発売した。効能・効果は、「臓器移植(造血幹細胞移植も含む)における既存の抗サイトメガロウイルス療法に難治性のサイトメガロウイルス感染症」。リブテンシティは経口投与可能なpUL97キナーゼとその天然基質を標的として阻害する、最初で唯一の移植後サイトメガロウイルス(CMV)感染に対する化学療法剤。
用法・用量は「通常、成人には1回400mgを1日2回経口投与する」。薬価は200mg1錠3万7536.20円。中医協資料によると、8年後のピーク時で投与患者数151人、販売金額11億円。
武田薬品の百合田剛史・ジャパンファーマビジネスユニット希少疾患事業部長は、「移植後の患者さんはCMVに感染すると大きな負担となり、適切に治療されなければ二次感染や臓器の喪失などの深刻な合併症につながる」と指摘。その上で、「移植という身体的、精神的、社会的な負担が決して小さいとはいえない治療法を選択された患者さん、そしてその患者さんを支える家族の皆さんに対し、少しでも不安の少ない生活をお届けできるよう、全社一丸となって尽力していく」とコメントしている。