ファイザーとビオンテック 12歳以上用のオミクロン株JN.1系統対応新型コロナワクチン 9月19日に発売
公開日時 2024/09/19 04:50
ファイザーとビオンテックは9月19日に、12歳以上を対象としたオミクロン株JN.1系統対応の新型コロナワクチン・コミナティ筋注シリンジ12歳以上用を発売する。10月1日から開始される新型コロナワクチンの定期接種ならびに定期接種非対象者の任意接種のための製剤として流通させる。8月8日に12歳以上用とともに承認を取得した、5~11歳用、6カ月~4歳用は「現在発売の準備を進めている」としている。
12歳以上用はプレフィルドシリンジ製剤で、解凍・希釈・充填の作業は不要。2~8℃で冷蔵保管でき、有効期限は8カ月間。接種時は室温に戻し、注射針を装着することですぐに接種できる。また、誤接種を防止するために製品名と投与方法をラベルに表記し、他のワクチンとの識別を容易にしている。
なお、5月に発売したオミクロン株XBB.1.5系統対応の新型コロナワクチン・コミナティRTU筋注1人用は、19日に発売する12歳以上用のJN.1系統対応ワクチンの出荷開始をもって販売を終了する。厚労省がXBB対応型1価ワクチンについて、2024/2025シーズンの定期接種において公費助成等の対象外とする方針を示していることが販売終了の理由となる。
同社の藤本陽子・取締役執行役員ワクチン部門長は、「近年では、新型コロナ感染症は夏場と秋冬にかけ感染者が増加する傾向にある。罹患後症状など明らかになっていないことも多く、ウイルスは変異を続けているため、基本的な感染防止策とともに変異株に対応したワクチン接種も必要とされている」とコメント。これまでに3億回を超えるコミナティを日本で提供してきたとした上で、「この経験を活かし、今後も医療機関や関連学会等と連携してワクチン適正使用推進のための情報提供活動に努めるとともに、医療現場のニーズに応えるワクチンを開発、供給していく」としている。