アトピー性皮膚炎薬アドトラーザ 処方増の意向は74%
総合評価は高いが初回投与本数への懸念などで第一選択進まず
公開日時 2024/10/01 00:00
アトピー性皮膚炎は皮膚症状が増悪と軽快を繰り返す、瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、多くの場合、アトピー素因(①気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎の家族歴・既往歴がある、もしくは②IgE抗体が産生しやすい)を有する。治療内容は「薬物療法」、「皮膚の生理学的異常に対する外用療法やスキンケア」、「悪化因子の検索と対策」が三本柱。患者個々の症状に応じて組み合わせて行われるが、薬物療法は、ステロイド外用薬やタクロリムス外用薬が中心的な薬剤として使われてきた。近年ではJAK阻害薬の外用剤や経口薬、PDE4阻害薬の外用剤が登場し、さらに生物学的製剤(モノクローナル抗体)も使われるようになり、アトピー性皮膚炎の治療選択肢が増えている。2023年9月に発売されたアドトラーザ皮下注(...