モデルナ・ジャパンは９月22日、オミクロン株JN.1系統の変異株LP.8.1に対応した新型コロナワクチン・スパイクバックス筋注シリンジ12歳以上用を発売した。同ワクチンは12歳以上の１回接種用量0.5mLを充填したプレフィルドシリンジ製剤。包装形態は、個別の需要に応じた柔軟な発注を可能にしたプレフィルドシリンジ１本入り包装で、医療機関からの要望に応える。また、ペーパーボードの包装資材を採用し、環境に配慮したパッケージになっている。

2025/26秋冬の新型コロナワクチン定期接種の対象者は、▽65歳以上の人、▽60歳から64歳までの一定の基礎疾患を有する人――となる。定期接種以外で接種を希望する人は、任意接種として自費で接種できる。モデルナは、プロモーション提携している田辺三菱製薬とともに、ワクチン接種の重要性の啓発やワクチンを必要とする人がより接種しやすくなるように努めるとしている。

なお、モデルナが12歳以上用とともに８月に承認を取得した生後６カ月～11歳用のLP.8.1対応新型コロナワクチン・スパイクバックス筋注シリンジ６カ月～11歳用は、10月14日発売予定。

厚労省は、2025/26シーズンの定期接種で使用する新型コロナワクチンの抗原組成は「１価のJN.1、KP.2若しくはLP.8.1に対する抗原又は令和７年５月現在流行しているJN.1系統変異株に対して、広汎かつ頑健な中和抗体応答又は有効性が示された抗原」とした。モデルナは、「LP.8.1に対応した本剤は、非臨床試験において、現在流行しているNB.1.8.1やXFGなどのJN.1系統変異株に対しても広範な中和抗体応答が確認されている」としている。