JCRファーマ ファブリー病治療薬のバイオ後続品 9か国の開発・販売権をオマーン企業に許諾
公開日時 2025/10/03 04:48
JCRファーマは10月1日、遺伝子組換えファブリー病治療薬・アガルシダーゼベータBS点滴静注「JCR」について、オマーンに本社がある製薬企業Menagen Pharmaceutical Industries社に海外9か国における独占的開発・販売権を許諾する契約を締結したと発表した。9か国(以下、契約地域)はサウジアラビア、アラブ首長国連邦、オマーン、クウェート、カタール、 バーレーン、トルコ、イラク、エジプト――。
Menagenは契約に基づき、同BSの日本における製造販売承認を活用し、契約地域で承認申請を行う。承認取得後は、JCRが同BSをMenagenに供給し、Menagenは契約地域で販売活動を行う。
JCRの芦田信代表取締役会長兼社長は、「本契約により、当社は本剤の承認国を拡大し、Menagen社による販売を通じて、より多くのファブリー病患者さんの治療に貢献できることを期待している」とコメントしている。
同BSはJCRが開発したファブリー病治療酵素製剤のバイオ後続品で、無血清培養で製造された国産初のライソゾーム病治療酵素製剤。2018年11月に国内販売を開始し、22年から住友ファーマとの販売提携契約に基づき、住友ファーマが販売している。25年3月期の国内売上高は約11億円。