アルフレッサホールディングス（HD）は11月11日、日系の医療用医薬品など各種製品の中国進出を支援することを目的に、中国の大手医薬品卸売企業である華潤医薬商業集団有限公司と発展的な戦略的業務提携を締結したと発表した。両社は2019年から提携関係にある。このほど、アルフレッサHDの機能と華潤医薬商業の現地流通の機能とを連携させ、中国・大湾区等の医療特区・特別輸入制度を活用した導入スキームを整備・構築した。

業務提携により、アルフレッサHDは中国進出を模索する日本の製薬企業や医療機器メーカーに当該市場に関する情報を提供する。華潤医薬商業は中国国内の最新の医療特区及び特別輸入制度などの情報をアルフレッサHDに提供し、アルフレッサHDが提供する対象製品に関する現地市場規模や流通状況を調査する。

アルフレッサHDは、これらの活動を通じて、「中国進出をより短期間で実現するためのサポートを進める」としている。

華潤医薬商業は、中国の複合企業グループ「華潤」の医薬部門に属する。中国28省の470社を超える子会社を通じ、１万軒以上の大病院を中心に医薬品等の卸売販売、物流およびサプライチェーン関連のサービスを提供している。中国第３位の医薬品卸売企業で、24年12月期の売上高は約４兆6392億円。