中外製薬 レナリスファーマの吸収合併を決議 経営資源を集約 IgA腎症治療薬の開発円滑化・迅速化
公開日時 2025/11/19 04:50
中外製薬は11月18日の取締役会で、レナリスファーマを吸収合併すると決議した。同社は10月24日付でレナリスファーマの完全子会社化を発表していたもの。レナリスファーマは、IgA腎症を主要適応症とするsparsentan(米国製品名:FILSPARI)のアジア地域での開発及び販売を目的として設立された。中外製薬としては同社の完全子会社化を通じ、sparsentanの日本、韓国、台湾における独占的な開発・販売権を取得することになる。
今回決議した吸収合併は、11月27日に予定するレナリスファーマの株式等取得後に効力が生じるもので、中外製薬の完全子会社を対象とする簡易吸収合併となる。
中外製薬はレナリスファーマの吸収合併について、「sparsentanの開発を加速させ、企業価値の最大化を目的とするもの」と指摘。吸収合併により経営資源を集約することで、「一体的かつ効率的な事業運営体制を構築するとともに、今後の臨床開発から製造販売承認申請に至る全てのプロセスを最終的な承認取得者となる中外製薬が一貫して主体的に担うことで、開発の円滑化と迅速化を図りたい」とコメントしている。