ヴィアトリス・キム社長 抗けいれん剤・スピジア上市で「患者アクセスやリーダーシップに意義」
公開日時 2026/02/04 04:50

ヴィアトリス製薬のソナ・キム社長は1月29日、同社の主催したメディアセミナーで、抗けいれん剤・スピジアの上市について「新たな標準治療を実現し、患者アクセスへの貢献や領域でのリーダーシップを発揮する上でも意義あるものになる」と強調した。スピジアは、てんかん重積状態を効能効果として承認され、25年12月から販売している。
スピジアを開発したアキュリスファーマは日本発の創薬ベンチャーで、2025年10月に米ヴィアトリスに買収・完全子会社化された。アキュリス元代表取締役社長で、現在はヴィアトリス製薬アキュリスビジネスヘッドを務める谷垣任優氏は「患者さんや医療現場の声を集めながら一緒に作り上げてきた薬。より早く世の中の患者さんやご家族にお届けしていきたい」と述べた。
◎NCNP病院・中川副院長 患者や家族の生活の質向上に期待
日本てんかん協会の理事も務める国立精神・神経医療研究センター病院の中川栄二副院長は、小児を対象とした国内第3相試験結果を踏まえ、「効果の発現も早く、点鼻で入れられるので非常に使いやすい。こうした薬が使えるようになることで、患者さんやご家族の生活の質も上がるのではないか」と期待を込めた。
◎獨協医科大・藤本教授 救急対応の医療費削減に期待
獨協医科大病院脳神経外科てんかん・機能的脳神経外科分野の藤本礼尚教授は、医療経済の視点から見た利点を紹介。小児のてんかん患者における救急搬送や救急医療にかかる医療費は年間11億円に上るとして、「病院にかかる前に治療ができれば、重篤な状態になるのを避けられ、医療費の削減にもつながる」と期待を寄せた。