中医協 医療上の需要なく薬価削除予定は387品目 54品目は成分単位で削除 3月に経過措置へ
公開日時 2026/02/16 04:50
厚労省医政局医薬産業振興・医療情報企画課は2月13日、中医協総会に医療上の需要がなくなる等の理由で、製造販売業者が薬価削除を希望している品目387品目を報告した。関係学会から了承が得られたことなどを踏まえ、386品目は今年3月頃に経過措置に移行予定。このうち、抗うつ薬・アモキサンカプセルや糖尿病治療薬・ビクトーザ皮下注、抗アレルギー薬・レミカットカプセルなど54品目は成分単位で削除される。また、特許権侵害訴訟において和解の成立したテリパラチド皮下注用56.5㎍「サワイ」は経過期間を設けずに3月末に薬価削除を予定する。
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後発医薬品産業における少量多品目生産の適正化の観点から、市場シェアの少ない品目などについて、厚労省は薬価削除の手続きを明確化。削除予定品目については、経過措置告示の約1か月前に中医協に報告することとされていた。
産情課は、医療上の需要がなくなる等の理由により、製造販売業者が薬価基準からの削除を希望している品目が387品目あったと報告。関係学会より薬価基準からの削除について了承が得られ、厚生労働省においても薬価削除して差し支えないと判断した。成分単位で削除される品目は、「他成分での代替薬が存在する等の理由により、削除により医療上の問題は生じないと判断された」としている。
◎テリパラチド皮下注用「サワイ」経過措置設けず薬価削除 特許訴訟で市場に存在せず
3月末に薬価削除を予定される、テリパラチド皮下注用56.5㎍「サワイ」は、特許権侵害訴訟において和解が成立し、先発品である旭化成ファーマの特許権が有効に存続している限り、沢井製薬は製造または販売をしないことに合意されている。厚労省医政局医薬産業振興・医療情報企画課の安中健課長は、「このため経過措置期間を設けずに、来月末に薬価基準から削除する予定」と説明。「23年9月以降、サワイ製品の製造販売は中止されておりますので、現時点で市場に在庫が存在していないことを確認している」とも話した。
このほか、承継などに伴って薬価削除が必要で、今年3月に経過措置に移行する30品目についても報告した。
◎破産のネオクリティケアが最多の47品目 ニプロ23品目、日医工18品目
ミクス編集部の集計によると、薬価削除品目が最多となったのは、25年9月に破産したネオクリティケア製薬で47品目。ニプロが23品目、日医工が18品目、東和薬品が17品目、田辺ファーマが14品目、日本ジェネリックとヴィアトリス・ヘルスケアが11品目、ファイザー、高田製薬、キョーリンリメディオ、サンファーマ、オルガノンが10品目などとなった。
◎経過措置の延長237品目 ニプロ66品目、東和薬品59品目など
一方で、すでに製造販売業者から薬価削除の希望があり経過措置に移行している品目のうち、経過措置期間の延長希望が237品目についてあったことも報告した。27年3月末まで延長する予定。本誌集計によると、ニプロが66品目、東和薬品が59品目、高田製薬が25品目、富士製薬が14品目、沢井製薬が11品目だった。
◎診療側・森委員 「経過措置期間は最終ロットの使用期限に」
診療側の森昌平委員(日本薬剤師会副会長)は、「経過措置期間は最終ロットの使用期限までにしていただきたいという要望をこれまでしてきた」と説明。昨年12月の業界ヒアリングでも特に異論はないとの受け止めを示し、「経過措置期間を最終ロットの使用期限としていただけるよう、関係業界と調整しつつ検討を進めていただきたい」と要望した。