アストラゼネカ 小野薬品とのフォシーガの販売・共同販促契約を3月末で終了 単独展開へ
公開日時 2026/03/02 04:53
アストラゼネカ(AZ)と小野薬品は2月27日、SGLT2阻害薬・フォシーガ錠の日本での販売及び共同販促契約を3月31日に終了することで合意したと発表した。同日以降はAZが単独で流通・販売及び販促活動を行う。販売移管の完了に向けた移行期間は、両社の協力のもと、安定供給、製品情報の提供・収集、適正使用の推進を継続する。
日本においてフォシーガは、2014年3月の2型糖尿病の効能・効果での承認取得以降、AZが製造販売元、小野薬品が流通・販売を担い、両社で共同販促してきた。その後、適応症は1型糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病(CKD)に拡大した。IQVIAの市場データによると、25年の同剤の売上は薬価ベースで1081億円(前年比7.7%増)となり、1000億円を突破した。一方、25年12月に2型糖尿病の適応症に対する後発品が発売されて市場環境が変化した。現時点では1型糖尿病、慢性心不全、CKDの適応症について、先発品のみが保有している状況になっている。
両社は今回の契約終了について、「2型糖尿病の適応症に対する後発品の発売など、市場環境の変化を鑑みて契約当事者間で協議を重ねた結果」としている。AZは、今回の契約終了が契約期間の満了に伴うものなのか、契約終了をどちらから申し出たのかといった詳細については「回答を控える」とした。
AZでは、フォシーガの販促活動を循環器・腎・代謝(CVRM)領域のMRが担当している。同社は詳細な営業体制を公表していないが、国内では主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、呼吸器・免疫疾患、およびワクチン・免疫療法――の4つの重点領域で、基本的に領域担当制をベースに活動している。MR数は全体及び各領域ともに非開示。
◎小野薬品 「営業利益への影響は限定的と想定」
小野薬品にとってフォシーガは、がん免疫療法薬・オプジーボに次ぐ主力品で、26年3月期(25年度)の通期売上予想は800億円。26年度以降は同剤の売上が計上されなくなるため、減収影響は小さくない。一方、フォシーガ単品の営業利益は「非開示」ながら、後発品が参入していることもあり、「(27年3月期連結業績における)営業利益への影響は限定的と想定している」としている。26年度業績への影響の詳細は、4月下旬から5月に予定されている25年度決算発表時に開示する方針。