【中医協総会・薬価専門部会 7月8日 議事要旨 27年度薬価改定・医薬品価格調査(薬価調査)で議論】
公開日時 2026/07/09 04:51
中医協薬価専門部会は7月8日、27年度医薬品価格調査(薬価調査)について議論し、部会後に開催した総会で調査の実施を正式に了承した。また薬価専門部会では27年度薬価改定に向けた議論の進め方を確認し、次回、製薬業界団体等からヒアリングを行うことを確認した。
【中医協総会】
城山会長:それではまず委員の構成についてご報告いたします。森委員の後任として渡邊大記委員が本日付で発令されております。渡邊委員から一言挨拶をお願いします。
渡邊委員:皆さんおはようございます。本日よりこの席に着かせていただきます日本薬剤師会の渡邊大記と申します。どうぞよろしくお願いを申し上げます。前任の森先生をはじめ、この重責を担われてきた先生方の思いをしっかりと受け継いでまいりたいと考えております。
私自身の薬剤師としての職務は病院勤務から始まりました。そのうちに自分の生まれ育った町に戻って、病院であっても地域であっても連携することの大切さを感じてきているものであります。医療従事者が繋がり連携していることが患者さんに見えることで与えられる安心感もあります。
この皆保険制度のもとで社会保障を考える上でも、保険料を払われている国民・患者の方々、そしてそれを担われている保険者の方々、そして我々医療提供する者。これも連携だというふうに思っています。現場の思いを現場の現状をしっかり伝えて参りたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
城山会長:はい、ありがとうございました。よろしくお願いいたします。(略)
【総会後に開催された薬価専門部会】
事務局:薬剤管理官でございます。これまで部会長であった城山委員が中医協総会の会長に着任されましたので、新しい部会長が選任されるまでの間、慣例によりまして、私が司会進行をさせていただきたいと思いますがいかがでしょうか?
各側同意
事務局:それでは、部会長の選任までの議事進行につきましては、私の方で務めさせていただきます。ただいまより第247回中央社会保険医療証協議会薬価専門部会を開催いたします。(略)
まず薬価専門部会に属する委員の異動がございましたのでご報告いたします。「薬―1」をご覧ください。小塩委員におかれましては、3月23日付でご退任され、後任として3月24日付で菅原琢磨委員が発令されております。また、松本委員におかれましては、5月12日付でご退任され、後任として5月13日付で佐竹陽一委員が発令されております。また、森委員におかれましては、7月7日付でご退任され、後任として、本日付で渡邊大記委員が発令されました。
続きまして委員の出欠状況についてご報告いたします。本日は全員がご出席でございます。それでは議事に入らせていただきます。初めに部会長の選出を行います。社会保険医療協議会協議会令第1条第6項の規定により、公益を代表する委員のなかから委員の推挙した会長を置くこととしております。まず、1号側の委員からご推薦をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか?
江澤委員:1号側でございます。菅原委員を推薦いたします。
事務局:続きまして2号側の委員いかがでしょうか?
佐竹委員:2号側といたしましても、菅原委員にお願いしたいと考えております。
事務局:1号側、2号側ともに葛原委員のご推薦をいただきました。菅原委員に部会長をお願いするということでよろしいでしょうか?
各側同意
事務局:どうもありがとうございました。それでは、菅原委員に部会長をお願いしたいと存じます。それでは菅原部会長より一言ご挨拶をお願いいたします。
菅原部会長:ただいま薬価専門部会長を拝命いたしました法政大学の菅原と申します。どうぞよろしくお願いいたします。我が国の薬を取り巻く環境変化は非常に激しくて、課題もたくさんあるというふうに認識をしております。本部会の運営に関しましては、各委員の皆様のご意見を丁寧に伺いながら、公正を旨として建設的な議論が進みますよう尽力させていただきたいと思っておりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。以上でございます。
事務局:どうもありがとうございました。では、会議冒頭のカメラの頭撮りはここまでとさせて頂きます。今後の進行を菅原部会長にお願い申し上げたいと思います。よろしくお願いいたします。
菅原部会長:はい、ありがとうございます。まず議事に入る前に部会の運営を円滑に進めるため部会長代理を選任しておきたいと思います。部会長代理については社会保険医療協議会令第1条第9項の規定によりまして、部会長があらかじめ指名する者が部会長代理をすることとされております。引き続き笠木委員に部会長代理をお願いすることとしたいと思いますが、いかがでしょうか?
各側同意
菅原部会長:はい、ありがとうございます。それでは会長代理は引き続き笠木委員にお願いをいたします。
では、令和9年度薬価改定について議題といたします。事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
(事務局説明 略)
菅原部会長:はい。ありがとうございました。ただいまの説明について何かご質問などがありましたらお願いいたします。江澤委員お願いします。
江澤委員:「薬―2」(令和9年度薬価改定について )10ページの論点(令和9年度薬価改定に向けた検討について)に沿ってコメントを申し上げます。まず1つ目の対象品目の範囲や各種ルールのあり方についてです。診療報酬改定のない年の薬価改定となる中間年改定は、2年に1回の通常改定とは異なる位置付けであり、薬価改定を行うとしても、平成28年の4大臣合意に基づき、価格乖離の大きな品目について価格調整するということが基本的な役割と認識しております。
この価格乖離は様々な意見があるものの、実額あるいは比率によってあらかじめ基準を決めるというよりも、その時々の経済状況、財政状況、医療機関・薬局の経営状況等を勘案しながら、幅広い視点で対応していくことが重要であります。
昨年末の大臣折衝事項では、令和9年度の薬価改定を着実に実施することとされており、中間年改定を実施することは認識しておりますが、平成28年の4大臣合意では、国民負担軽減の観点が前面に押し出されているものの、同時に医療の質向上も勘案しつつ、薬価制度抜本改革を行うという趣旨が示されております。
医療の質向上に関しましては、抜本的な薬価制度改革を実施していきながら、適正な価格に引き下げることで生じた差額を全て国民に還元するという趣旨の中には、医療の質の向上という形での還元という意味も含まれていると認識しております。
したがいまして、医療の質の向上の観点で見ますと、薬価改定で得られた財源の一部を、診療報酬との密接な関係の中で捉えることが重要であり、これにより質向上に繋げていくということを前提とした議論を積み重ねていく必要があると考えております。
一方で、医薬品の安定供給は一向に改善されておらず、品目によっては未だに医療現場で納入されていない薬があるとの声が数多く届いております。その原因は、厚生労働省の他の部局で検討されていると思いますので、引き続き改善に取り組んでいただきたいと思いますが、現実問題として、すぐに解決できない品目がある一方で、増産、安定供給に対応している品目もあります。
薬価改定が実施されることで、納入できている品目において、再び安定供給を悪化させるのでは意味がありません。薬価改定の対象品目は、先ほど述べました医療機関・薬局の状況に加え、具体的な品目ごとの供給状況を勘案するべきかどうか検討が必要であると考えております。
次に2つ目の論点ですが、関係業界等からの意見聴取を行いつつ、議論を深めることに異論はありませんが、ヒアリングでは、業界としての具体的、建設的な主張並びに公的役割に関する考えをしっかりお聞かせいただいて、有意義なものになるようにすることを要請したいと思っております。
前回のヒアリングでは、中医協の議論としてはふさわしくないと見受けられるご発言もあったかと思いますので、今後のヒアリングにおいては、この場にふさわしい見識の高いヒアリングとなるようお願いしたいと思います。私から以上でございます。
菅原部会長:江澤委員ありがとうございました。ご意見として承りました。その他いかがでしょうか? 佐竹委員どうぞ。
佐竹委員:健保連の佐竹でございます。「薬―2」10ページの論点に沿って健保連の基本的な考え方についてコメントを申し上げます。まず薬価改定の中身を議論することが、中医協の役割でありまして、特に令和9年度におきましては、昨年12月の大臣折衝、それから中医協において薬価改定を着実に実施することが合意されております。今後中医協で粛々と何か議論が進むものと考えております。
その中で論点の1つ目につきましては、創薬イノベーションの推進、安定供給の確保、国民負担の軽減にバランスよく対応する必要性があると考えます。健保連といたしましては公的医療保険制度の持続可能性を前提といたしまして、改定の対象範囲を狭くする、あるいは一律の対応にすることになりますとイノベーションの推進や安定供給の確保に充てます財源が限定的になる可能性があると考えております。
したがいまして、改定の対象品目を広くすることや、「薬―2」6ページ(診療報酬改定がない年の薬価改定における既収載品目の算定ルール)にございます適用されるルールにつきましては、全て議論の俎上に乗せましてメリハリのある対応をする必要性があると考えております。
論点の2点目につきましては業界からの意見で議論を深めるということに異論はございません。以上でございます。
菅原部会長:ありがとうございました。こちらもご意見として承りました。その他いかがでしょうか?それでは渡邊委員よろしくお願いいたします。
渡邊委員:すいませんありがとうございます。まず令和9年度の薬価改定ですけれども、いま江澤委員からもありましたように、まず全体的な認識として令和9年度の薬価改定が中間年改定であることの認識に変わりはないと思っております。
その上で示された論点についてコメントさせていただければと思います。1つ目ですけれどもスライドにありますように、大臣折衝等でもありますように令和9年度の薬価改定では医薬品の安定供給の確保を踏まえて、対象品目の範囲、適用されるルールを検討することになっています。
現場では安定供給が改善されていない中で薬価改定が行われることは更なる安定供給の声に繋がる懸念があるということはご配慮いただきたいというふうに思っています。
改定の対象の品目の範囲についても元々4大臣合意の基本方針にある通り、あくまで薬価乖離の大きな品目のみを対象とし、基本的には実勢価改定と連動しないルールは中間年改定では対象にすべきでないというふうに考えています。
2つ目の論点の方向性については異論ございません。その上でヒアリングをするにあたって現場から要望したいと思います。業界からご説明いただきたいポイント申し上げさせていただきたいと思います。
まず、実質的には2018年から毎年薬価改定が行われている状態になっていますけれども現場では妥結するまで半年ほどの時間を要しているというのが現状になります。その妥結からまた半年ほど経って4月を迎えた時点で妥結率はまたリセットされて納品されているという状態が現場の状況であります。
是非、医療機関と医薬品卸の妥結サイクルがこれだけ短期間になっておりますので、現場に大きな負担になっています。このあたりの課題についてしっかりと卸の立場からもご意見をいただいておきたいというふうに思います。
また、不採算品再算定の実施については「薬―2」4ページの令和4年度の改定時の資料にあるように、状況が大きく変化していること、物価の上昇があること、係るコストが増大していることにも配慮が必要だと思っています。
参考資料にもありますように、医療用医薬品の流通改善に向けたガイドラインの改定への部分でも明記されておりますけれども、物価水準等を考慮した人件費や流通コスト等の必要なコストの実情に考慮することというふうになっています。
不採算品再算定を申請する際につきましては、メーカーと卸がしっかり連携していただきまして、流通経費などの実情をしっかり踏まえていただければというふうに思っています。それにより発生している逆ザヤの状況という実態もしっかりご紹介していただきたいと思います。
加えて不採算品再算定の対象となった品目につきましては、どのように増産されているのかということもしっかり教えていただければというふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げます。私からは以上です。
菅原部会長:ありがとうございました。ご要望等をご意見として受けて承りました。それではお待たせいたしました大杉委員お願いいたします。
大杉委員:ありがとうございます。診療報酬がない年の薬価改定の議論のキックオフということで事務局より示された論点に沿って、令和9年度の薬価改定の議論を進めていくことに異論がございます。その上で歯科の立場から1点のみコメントさせていただきます。先ほど江澤委員の方からもありましたけども、依然として日常的に使用する使用薬剤の供給不足が解消しておらず、医科と比べますと、歯科では少量小品目の医薬品を用いて、日常の診療にあたっておりますけれども、他剤の出荷調整の影響による出荷調整の事例も報告されており、安心安全な歯科医療提供体制に影響が生じております。
令和7年12月の大臣折衝事項にも触れられておりますけれども、早期の医薬品の安定供給確保の解決に繋がるよう必要な議論を重ねてお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
菅原部会長:ありがとうございました。それでは他にいかがでしょうか? 鳥潟委員お願いします。
鳥潟委員:令和9年度薬価改定につきましては、いわゆる中間年でありますが、昨年の大臣折衝や薬価制度改革骨子そして4大臣合意を踏まえて、実施を前提に着実に議論を進めていくべきと考えております。その上で、対象品目や算定ルールにつきましては、基本的には限定せずに実施すべきと考えております。
実勢価改定と連動しないルールも実施していくべきであり、少なくとも令和7年度適用したルールを今回も適用することは最低限行われるものと考えております。また対象範囲につきましては、もし一定限定が必要であるのであれば令和7年度同様にカテゴリー別の対象範囲の設定は、医薬品の特性を踏まえた考え方であり、一定合理性があると考えております。
近く業界ヒアリングありますが、特に供給問題に関しまして需要に対する供給状況について、引き続き状況をお伺いできればと思います。私からは以上です。
菅原部会長:はい。ありがとうございました。他にいかがでしょうか?それでは永井委員お願いいたします。
永井委員:はい、ありがとうございます。私からも「薬―2」10ページの論点について意見申し上げたいと思います。中間年改定につきましては、大臣折衝で確認されていることでございますが、連合といたしましては、これまでも申し上げておきました通り、中間年改定のあり方については引き続き検討が必要と考えます。そのため、今後の検討に当たりましては、資料にもありますように、これまでの薬価改定の影響も含め、関係業界から幅広く意見を聴取しながら議論を進めることが重要と考えております。
特に物価高騰や人件費の上昇など医薬品を取り巻く環境は大きく変化しております。こうした状況が、医薬品の安定供給や製造、流通に与える影響についても十分に把握した上で、創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保、国民負担の軽減のバランスを踏まえて検討を進めることが重要と考えております。以上です。
菅原部会長:ご発言ありがとうございました。その他いかがでしょうか? オンラインの方で奥田委員が挙手されております。奥田委員よろしくお願いいたします。
奥田委員:はいありがとうございます。私の方からも意見を申し上げたいと思います。令和9年度薬価改定の検討に当たりましては「薬―2」2ページの令和7年大臣折衝事項でも言及のある通り、国民負担の軽減はもちろんのことですが創薬イノベーションの推進、医薬品の安定供給の確保にも配慮し、バランスをとった検討という基本的な考え方を踏まえたことが非常に重要であるというふうに考えております。
そうした点も踏まえて「薬―2」10ページの論点の2ポツに示されておりますけれども、関係業界からの意見聴取の中で前回の中間年改定の影響、また現状の経済環境や社会情勢が医薬品市場に与えている影響、物価上昇、円安、昨今の中東情勢であるとか、人手不足、また原材料調達そういったいろいろな影響についても説明をいただいて、その点も十分考慮しながら、改定の対象品目の範囲や適用される各種ルールのあり方について検討していくべきというふうに考えております。はい。私からは以上です。
菅原部会長:はい、ありがとうございましたご意見を承りました。その他いかがでしょうか?他にご意見ご質問などがないようでしたら、本件に係る質疑はこのあたりとし、次回の薬価専門部会において関係業界からのヒアリングを行うとともに今後、事務局において、本日いただいたご意見を踏まえご対応いただくよう、よろしくお願いをいたします。
それでは次に、令和8年度医薬品価格調査(薬価調査)について議題といたします。事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いいたします。
(事務局説明 略)
菅原部会長:ありがとうございました。ただいまの説明につきまして何かご質問などがございましたらお願いいたします。江澤委員よろしくお願いいたします。
江澤委員:薬価調査の実施について異論ありませんが、医薬品流通に関して一社流通などの課題は以前から指摘されており、病院の経営状況が悪化している現状において、適切な価格交渉ができる環境を確保することも重要であると指摘させていただきます。
こうした課題に対応しない場合、近い将来、物価高騰などの外部環境を理由に、逆ざや品目が多発してしまう懸念があることも考えておりますので、何卒よろしくお願いいたします。私から以上でございます。
菅原部会長:はい。ご発言ありがとうございました。ご意見として承りました。その他いかがでしょうか?はい。それでは永井委員よろしくお願いいたします。
永井委員:ありがとうございます。「薬―3」(令和8年度医薬品価格調査(薬価調査)について)の2ページ目、その他報告事項のところでご意見申し上げます。こちらでは現行の薬価調査ではCD-Rによるデータの受け渡しやExcel様式による入力集計作業が行われており、入力負担が大きいことやヒューマンエラーが生じる要因となっていることから、オンラインで機能を備えた情報システムの開発を検討しているとされております。
薬価調査は卸売販売業者だけでなく、医療機関で保険薬局にも協力をお願いして実施される重要な調査でございます。正確なデータを収集するためには、調査対象者の負担軽減と入力ミスの防止を図ることが重要と考えます。情報システム開発にあたっては、卸売販売業者や医療機関との意見も十分に踏まえ、使いやすく回答率の向上にも繋がるシステムとなるよう進めていただきたいと思っております。以上です。
菅原部会長:はい。ありがとうございました。ご意見ご要望として承りました。その他いかがでしょうか? 他にご意見などがないようでしたら本件につきましては、薬価専門部会として了承するということでよろしいでしょうか?
各側了承
菅原部会長:ありがとうございます。それでは本件につきましては薬価専門部会として了承されたものとして、総会に報告したいと思います。
次に、薬剤費等の年次推移について議題といたします。事務局より資料が提出されておりますので説明をお願いいたします。
(事務局説明 略)
菅原部会長:ただいまの説明について何かご質問などがございましたらお願いいたします。特にご意見ご質問がございませんようでしたら本件に係る質疑はこのあたりにしたいと思います。本日の議題は以上です。次回の日程につきましては追って事務局より連絡をいたします。それでは本日の薬価専門部会はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございました。
【中医協総会】
城山会長:次に薬価専門部会からの報告について議題といたします。本日は薬価専門部会の菅原部会長からご報告をお願いします。
菅原薬価専門部会長:それでは資料「総―7」(令和8年度医薬品価格調査(薬価調査)について)をご覧ください。令和8年度医薬品価格調査(薬価調査)についてということで、内容についてはこちらの資料の通りです。本日の薬価専門部会において議論させていただき、事務局の提案の通り進めたいとのことで報告いたします。よろしくお願いします。
城山会長:はい。ありがとうございました。ただいまの説明についてご質問等ございましたらよろしくお願いいたします。はい。太田委員お願いします。
太田委員:はい、ありがとうございます。先ほどの薬価専門部会におきまして江澤委員の方からも発言がありましたけれども、今回の薬価調査におきまして、1社流通に関して少しご検討いただきたいというふうに思っております。
前回の薬価制度改革の際にも私が発言しておりますが、ここ最近、年々1社流通品が増えていると認識しております。1社流通というものが希少疾病用医薬品や保存条件等から、ある一定程度必要な品目があるということは理解しておりますが、適切な価格形成を歪めているという可能性も危惧しております。
今回当然のことながら薬価調査を行いますと、様々な乖離率というものが把握できるのではないかというふうに思います。1社流通品と他の新薬等で乖離率に違いがあるのかないのか等も含めて、一度ご検討いただければと思います。以上でございます。
城山会長:はい。ご要望ですけれども、事務局いかがでしょうか?
事務局:医薬産業振興課長です。薬価調査の結果を見ながら検討させていただきたいと思います。
城山会長:他いかがでしょうか?はい。小阪委員お願いします。
小阪委員:ありがとうございます。今回の調査は当然令和9年度薬価改定の目標を達成するためにやられると思うんですけど、医療には「質」、「量」、「アクセス」といったオレゴン・ルールがありますよね。それが薬価に確実に反映できるかどうかわかりませんが、現状を見ますと薬価改定で少しずつ薬価が下がる。そうすると不採算採算部分が出て、アクセスが阻害される。そのようなことから薬価でもオレゴン・ルールが適用できそうですが、薬価を下げていく、それからアクセスもということがさっきの薬価専門部会でもそのバランスをとってということの要望がありました。
そうすると、厚生労働省は、そのアクセスと、質と、コストについてどのような優先順位でやっていかれるのか。これからの薬価改定の基本方針をお示しください。
城山会長: 事務局いかがでしょうか?
事務局:薬剤管理官でございます。ご指摘ありがとうございます。我々にとっては全てが重要だと思っております。必要な医薬品がちゃんと患者のお手元に届くような形ですね。今の3つの要件にバランスよく対応させていただけるよう議論いただければと思う。
城山会長:小坂委員いかがでしょう。
小阪委員:はい、ありがとうございます。そうするとオレゴン・ルールは薬価には当てはまらないということでございましょうか?
事務局:オレゴン・ルールについて正確にわかっていないのですが。
小阪委員:医療の世界では要するに、「アクセス」と、「コスト」と、それから「質」という3つが成り立たない“トリレンマ”と言い換えることができる。アメリカであれば、質とアクセスがいいので、逆に言うとコストがめちゃくちゃかかっています。イギリスはGPがありますし、人頭制ですから逆に言うとアクセスがものすごく医療の質とコストをある程度抑えていますけど、アクセスがものすごくある。こういう例があるわけですね。それが本当に全てが正しいかどうかっていうのは理論的にはわかりませんが、言われているわけです。たくさんの例がある中で薬価は対象外とするのかということを聞いています。
事務局:今の三つのトリレンマと言われているもので、あるのでしたら、当然その中で最終的には医療の質を低下させない。でもやっぱり大目標でございますので、本当に何度も言いますが、個々の医薬品について本当に必要なものが現場に残る形で検討していくのかなと思っている。片方捨てるとか、あるいはどれか一つだけ優先しますと最終的には現場の医療関係者あるいは患者さんにご迷惑かけますので、そこの部分については薬価調査の情報とか原価ですね、産業界の方のご意見を聞きながら対応していければいいかなと思っている。
城山会長:小坂委員よろしいでしょうか?
小阪委員:わかりました。今のお話から聞くと、質のいいものを全ての患者さんにということであれば、質・アクセスで最後がコストということですね。
事務局:コストが最後はどうかわかりませんけれど、質を念頭に置きつつバランスを取るという話だったかなと思います。
城山会長:はい、よろしいでしょうか。他いかがでしょうか? よろしいでしょうか? 他にご質問ないようでしたら本件につきましては中医協として承認をするということでよろしいでしょうか?
各側了承
城山会長:それでは説明のあった件については中医協として承認をしたいと思います。本日の議題は以上となります。次回の日程につきましては追って事務局より連絡することとし、本日の総会はこれにて閉会といたします。どうもありがとうございます。