ノボ 郡山工場でCO2排出量実質ゼロを達成 化石燃料の使用撤廃 アンモニアヒートポンプで環境負荷低減
公開日時 2026/07/23 04:49

ノボ ノルディスク ファーマは7月22日、国内唯一の生産拠点である郡山工場で化石燃料の使用を撤廃し、工場運営に伴う二酸化炭素(CO2)排出量の実質ゼロを達成したと発表した。自然冷媒のアンモニアを採用した熱回収型高温ヒートポンプを5台導入し、負荷に応じた台数制御によって効率的な冷暖房を実現した。約2年をかけて天然ガスを利用した従来の空調・熱供給設備を、より高効率で環境負荷の低い設備へ更新し、環境負荷の大幅な低減を実現する。
郡山工場は、同社のグローバル生産ネットワークを支える重要な製造拠点の一つで、現在GLP-1受容体作動薬を含む肥満症や糖尿病治療薬などの製造を行っている。これまでもソーラーパネルの導入や再生可能エネルギーの調達を通じて、化石燃料への依存低減と持続可能な製造体制の構築を進めてきた。
今回、郡山工場に導入したアンモニアヒートポンプは、空気中の熱を効率的に移動・活用し、冷水と温水を効率よく供給する仕組み。熱の生成に燃料の燃焼を伴わないため、CO2の排出低減に寄与する。同社によると、アンモニアは100年以上にわたり産業用冷凍設備の冷媒として利用されてきたが、大規模な産業用ヒートポンプへの適用は新たな取り組みだという。
同社郡山工場のルネ クロウ ダニエルセン工場長は、「事業活動およびサプライチェーン全体における温室効果ガス排出量の実質ゼロ化の実現に向けた取り組みの中で、この重要なマイルストーンを達成できたことを誇りに思う。今後もノボノルディスクの環境目標の達成に向けて取り組むとともに、日本の持続可能な社会の実現に貢献していく」とコメントしている。