中外製薬とGSK 抗デングウイルス抗体・AID351の独占的ライセンス契約を締結
公開日時 2026/08/19 04:50
中外製薬とグラクソ・スミスクラインは8月18日、抗デングウイルス抗体「AID351」に関する独占的ライセンス契約を締結したと発表した。締結日は17日付。GSKがデング熱に対するAID351の全世界での開発、製造、商業化に関する独占的ライセンスを取得し、臨床開発や製造を主導する。
契約に基づき、GSKは中外製薬からAID351のデング熱を含むフラビウイルス感染症に対する全世界における開発、製造、および開発に成功した場合の商業化に関する独占的ライセンスを取得する。今後、AID351の第1相臨床試験をはじめとする臨床開発および製造はGSKが主導する。中外製薬は、将来的に製品化された場合の製品売上に応じたロイヤルティや、GSKが第三者へサブライセンスした際に得られる収入の一定割合を受け取る権利を有する。
契約は、世界保健機関(WHO)が定める「顧みられない熱帯病(NTDs)」の一つであるデング熱を克服するための抗デングウイルス抗体共同開発プロジェクトを起点とするもの。両社は抗デングウイルス抗体の開発に関するコラボレーション契約を25年1月に締結していた。
GSKのHarmony P. Garges Chief Global Health Officerは、「契約は、低所得国において大きな負担となっている感染症の状況を変えていきたいというGSKの強い意志を示すものだ。大きなアンメットニーズに対し、このイノベーションを前進させるGSKのパートナーシップ、科学への挑戦、そしてコミットメントを誇りに思う」とコメントした。
中外製薬の奥田修代表取締役社長CEOは、「GSKのグローバルな開発力と当社の革新的な抗体エンジニアリング技術を組み合わせることで、デング熱という深刻な社会課題の解決に向けて、新たな解決策が一日も早く世界中の患者さんのもとへ届けられることを強く願っている」と述べた。