厚労省が３月31日に発表した2014年（１～12月）の薬事工業生産動態統計では、一般薬を含む医薬品生産金額は６兆5897億6200万円の4.4％減、その９割を占める医療用薬では5.2％減と、いずれも３年連続のマイナスとなった。 同年は薬価改定年であり、マイナスになる傾向にあるが、いずれにおいても過去10年では最も大きい下げ幅となった。

生産金額は、調査期間内の生産数量にメーカーの販売価格を乗じ、消費税を加えた額。総額には一般薬や配置薬も入る。医療用医薬品だけを見ると、5.2％減の５兆8689億2700万円。薬効大分類別では全体の17.6％と最大のシェアである循環器官用薬は7.8％減。この中の約半分を占める血圧降下剤で8.0％減だった。血管拡張剤は16.0％減、高脂血症用剤は11.8％減。

循環器官用薬に次ぐシェアの中枢神経系用薬は0.4％減。この中の最もシェアが大きい精神神経用剤は10.4％増だったが、同程度のシェアを持つ解熱鎮痛消炎剤が6.5％減だった。３番目のその他の代謝性医薬品は4.9％減で、この中の糖尿病用剤は15.3％減だった。

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